【パット】行ったり来たりはもうしない② 大きく切れるラインは小さな振り幅でストローク
大きく切れるラインで一番難しいのは、“下りのスライス”。狙い方・構え方は分かった、いよいよ打ち方。
【下りスライス】ストロークはスタンス幅でいい
GD 次は、打ち方のポイントを教えてください。
米田 まず、振り幅を見直してみましょう。5メートルだとどれくらい振りますか?
GD スタンスより少し大きくなりますね。
米田 5メートルあると、それくらい振りたくなりますよね。これが、なでる打ち方になる原因です。振り幅を大きくすると、減速させて距離感を合わせようとするんです。すると、フェースが開きスライス回転がかかります。だから、振り幅はスタンス幅程度にしましょう。振り幅をスタンス幅にすることで、ボールをしっかりヒットすることができます。
GD なるほど。ほかにもポイントはありますか?
米田 低いフォローを心がけることも効果的です。なでるということは、アッパー軌道でヒットしているということ。フェースの開きを抑えるためにも、低くヘッドを出すことで、スライス回転がかかりにくくなります。
【打ち方①】振り幅を小さくする
スタンス幅程度にすることで、ゆるまずにしっかりボールを打てる。大きく振るとスピードを落として、調整しようとするためなでやすい。小さくして等速で振ることもポイント。
【打ち方②】頭を左右に動かさない
頭を、左右にギッタンバッコンさせるように動かすのは禁物。軌道が不安定になり、フォローでフェースが開きやすくなる。首元が上から引っ張られているような感覚で振ると体が傾かず、スクェアにインパクトできる。
【打ち方③】フォローは低く
フォローを低く出すことで、フェースをスクェアなまま動かせる。さらに、同じ高さで振れるため軌道が安定し、フェースの開きを抑えられる。アッパー軌道になると、ボールをなでやすい。
クロスハンドに握ってみて
「どうしても右には打ち出したくない!」 という人はクロスハンドで握る方法もあり。左手が主導になるので、フェースが開きにくくなり、なでる動きが抑えられる。
【ポイント】左わきをしっかり締める
左わきはキュッと締めてスウィングする。クロスハンドでストロークをすると、左わきが開きやすいので注意が必要。わきが開くとアッパー軌道になりやすい。ひじをしっかり体にくっつけて振る。
【上りのフック】とにかく真っすぐ軌道で
米田 上りのフックラインは、強気で打ってしまいがちだからこそ注意が必要です。そこで注意すべきなのが“軌道”。とにかく軌道は真っすぐを意識してください。上りのフックではひっかけが最大のミスにつながりますよ。
フェース面は絶対に真っすぐ
パッティングの軌道は、弧を描くように動きやすいので、フェースが返りやすく左へ打ち出す可能性が高い。上りのラインだと、力がより強くなるため、引っかけが出やすい。とにかく軌道は真っすぐを意識しよう。
【ポイント】肩は縦に動かす
スウィングのように回転して振ると弧を描く軌道になり、フェースが閉じやすくなる。頭の位置は安定したまま、両肩を縦に回転させるイメージを持つと軌道が真っすぐになる。
PHOTO/Hiroyuki Arihara,Tsukasa Kobayashi
週刊GD2019年11月5日号より
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