【読者記者】No.1807「飛ばそうとするとつい力んで左に振ってしまいます」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「力むとつい左に振ってしまう」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/蕨ゴルフ練習場
読者記者No.1807 大森妃佐さん
●44歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/29年 ●ベストスコア/67 ●平均スコア/79 ●158cm ●ドライバー飛距離/220ヤード
先生/白石尚子
福岡県出身。高校卒業後、静岡県のゴルフ場で研修生となり、04年プロ入会。スウィングの問題点を的確に指摘し、やさしい表現で指導する。現在、埼玉県近郊でレッスン中
大森さんのお悩み
「力むとつい左に振ってしまう」
しばらくゴルフから離れていて、昨年の春から再開しました。だんだん、振れるようになってきてどうしても、もっと飛ばしたくなってしまい、ダメだとわかっていても、力んで左に振ってしまうんです
練習場のリラックスした環境では、ほとんど欠点が見当たらないスウィング。インパクトゾーンで、わずかだが手がヘッドより先行しすぎているのが気になるところ
大森 ヘッドを真っすぐ出したいのに、左に巻き込んじゃうんです。
白石 左に振ってしまうのは、無理にフェースを閉じようとしているからだと思います。
大森 元々、あごが上がって、あおり打ちになるクセがあって……。
白石 フェースを閉じるには、インパクトで手元を「止める」だけで十分です。手元を目標方向に振るんじゃなくて、上に引っ張り上げるイメージにすると、勝手にヘッドが走ってくれるんですよ。
大森 これだと確かに、ヘッドが真っすぐ動く時間が長くなりますね。
<問題点>
あおり打ちがイヤでフェースをかぶせる
元々、振り遅れてフェースが開く傾向があったために、過度にフェースを閉じて振るクセがついてしまった。手が前に出るのはその弊害
記者:元々はあおって打つクセがあるんです
プロ:手元を止める感じで当てるといいんです
とくにドライバーの場合、インパクトゾーンを過ぎても手を振り続けてしまうと、ヘッドスピードは上がらない。逆に、手元を急に止めるようにすると、反動でヘッドが振り出され、その際、無理にヘッドを返さなくても、フェースが閉じて球がつかまる
アドレスのポイント1
両腕を真上から真っすぐ下ろす
クラブを真っすぐ振りかぶり、真っすぐ下ろしたところがスウィングの最下点。ドライバーの自然なボール位置は、ヘッドのすぐ左
アドレスのポイント2
右肩を前に出さない
アドレスで肩が開くと軌道はアウト‐インになりやすい。右肩を出さずに、肩を平行にすることで、ヘッドを真っすぐ振りやすくなる
ティーアップを極端に低くして打つ。
インパクトゾーンが長くなってきた!
Drill
ティーアップを低くして打つ
Point 1
ボールの前後はヘッドを低く動かす
ドライバーは入射角がきついと、スピン量が増えて飛距離をロスする。なるべくレベルに近い軌道で振ると、飛距離が伸びやすい
Point 2
ターゲットラインと平行に手元を動かす
ダウンスウィングで手元が高くなるとフェースは開く。手元の高さを一定にして、なるべく低い位置で、真っすぐ動かす意識があるといい
<取材後記>
少しの違いでも球が変わった
アドレスでの手元の位置とか、フェースの向きとか、微妙に変えただけでも球が変わります。まだ、自分のクセが抜けていないので、正しい構えに違和感がなくなるように練習します。
月刊ゴルフダイジェスト2023年3月号より