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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.58「忙しくてなかなか練習に行けない人にオススメ! “1日3分グリップ習慣”」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

ボクは練習でぎょうさん球を打つタイプではないけど、365日必ず球は打つ。

ノルマにしているわけではないが、うちは練習場ということもあり、いつも目の前にクラブとボールがあるので、最低でも1日10~20球は打っている。ということは、毎日必ずグリップをしているということになる。

今回は、この習慣をみなさんにおすすめしたい。

もちろん、忙しいビジネスマンは毎日練習場に行って球を打つ暇はないだろう。だけど、グリップするだけなら5分で済む。なんなら3分でもいい。アドレスするのも面倒くさいなら、寝ながらでもいい。

とにかく1日1回グリップしてみてはいかがだろう。何がどう変わるか、はっきりしたことはわからないが、月に一度、ラウンドのときしかグリップしないのと、毎日グリップするのとでは、やっぱり感覚が違ってくるだろう。

メリットはあってもデメリットはないはずだ。ボクが猛練習しなくても調子を維持できるのは、この習慣のおかげもある。

形にこだわる必要はない。ご存じのとおりグリップは大きく分けて、オーバーラッピング、インターロッキング、テンフィンガーの3種類があるが、どれを選ぶかは自分次第。正直いってなんでもいい。

握り方が球筋に大きく影響した時代は、グリップの形がとても重要視されていた。グリップ矯正の練習器具なんかも流行ったしね。

でも、そこまで神経質に考えなくてもよくなったのが今のゴルフ。なぜなら、どんな風に握ろうとも、結果はそれほど大差ないから。

最近のクラブは昔のクラブと作りが変わってきている。重心距離が長く、芯が広く、シャフトやグリップのトルクも減っている。だから、小細工をしなくても、真っすぐ飛ばせる。いや、むしろ小細工をしないほうが真っすぐ飛ばせるのだ。

真っすぐ飛ばしたいなら、ただ素直に打つ。これに限るのだ。

それを地で行くのが今のジュニアゴルファーだよね。ゴルフを始めたときから曲がらないクラブを使っている彼らの辞書には、もはや激スラ(激しくスライス)や激チー(激しくチーピン)という言葉はないかもしれない。

ということで、もしみなさんが今どきの曲がらないクラブを使っているなら、正統派の握りにこだわる必要はないと思う。

一般的には手のひらで握る人が多いけど、別に指先だけで握っても全然かまわない。それが握りやすければ、そっちのほうがいいに決まっている。

とにかく基本や常識にとらわれず、いろんな握り方を試し、フィーリングの合うものを見つけるのがよい。見つけたら、毎日その感触を確かめてみよう。

一年の計は元旦にあり! ってもう過ぎちゃったけど、まだ新しい年は始まったばかり。1日1回グリップを目標に、一年を過ごしてみよう! 驚きの効果があるはずですよ。

球を打つことは毎日できなくてもクラブを握るだけならできる。極端な話、布団に入りながらでも練習になる


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年2月6日号より