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【ゴルフジム】「アイアンで打点が安定せず、トップやシャンクが出てしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンの打点が安定しない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ

教える人/藤原慶昌

ふじわらよしのり。80年生まれ、東京都出身。ひとりひとりの個性を尊重し、体への負担がからないスウィング作りに定評がある。埼玉・小手指グリーンGでレッスン中。PFGA所属

<今週のお悩み>
「アイアンでトップが出たり
ときどきシャンクも出てしまう」

●京裕由紀さん(56歳/身長178cm/ゴルフ歴4年/ベストスコア84/平均スコア87)
トップでの手の位置が低く、シャフトがやや飛球線とクロスしている。低いトップは、インパクトまでの「助走距離」が短くなるので、フェースを閉じ切れなくなるケースが多い。スクエアに当てるために手を使うと、ミスが出やすくなる

 アイアンの打点が安定しません。

藤原 トップが低めで、少しシャフトクロスになっているのが気になります。右腕の「ひじから先」の使い方が問題です。

 確かに、テークバックで右サイドが窮屈な感じはありました。

藤原 右の前腕(ひじから先の部分)は、最終的に外旋させる必要があります。トップでシャフトクロスになるのは、外旋が足りないことが原因です。それと、前腕を外旋させて上げることで、トップで右ひじが地面を向いて、切り返し以降にスムーズにクラブを下ろしやすくなります。

手の器用さに頼りすぎています

トップでシャフトがクロス(目標より右向き)している場合、一般的には切り返しでクラブがループして、ダウンスウィングではクラブが寝た状態になりやすい。また、右ひじが完全に下向きになっていないため、切り返し以降に右手が前に出やすい

 なかなか、前腕を意識しながらクラブを上げていくのが難しいです。

藤原 テークバックで左腕が地面と平行になるところくらいまで、ノーコックで、右ひじも伸ばしたままの感覚で上げて、そこから(右)ひじを曲げるようにすると、右前腕が外旋しやすくなります。ノーコックで上げるところまでは、骨盤、肩ともに、右サイドが左サイドよりも高くなるようにしてください。

 あ、これなら自然に前腕を外旋しやすいです。

藤原 イメージとして、右手で「サムアップ」の形(親指を立てた「グー」の形)を作って、途中までは親指が少し体の前側に向くように、そこから一気に背中側に向くようにして上げるといいです。トップでの右ひじの位置が、右かかとのライン上にあるのが、正しいトップの目安です。

これで解決!
「原因はシャフトクロス。

 右ひじの位置に注意しよう」

Point
トップで右ひじは右かかとの上

トップでは、右ひじを地面方向に向けることで、右わきが締まり、切り返し以降のクラブ操作にゆるみが出にくくなる。その際、右ひじは右かかとのライン上にくるのが自然な位置

Drill 1
途中までノーコックでテークバック

テークバックで、左腕が地面と平行になるくらいの地点までは、ノーコック、かつ右ひじを伸ばしたまま上げるイメージを持つ。この形からだと、トップで右ひじが下(地面)向きになりやすい

Drill 2
右親指で前腕の向きをチェック

右手で「サムアップ」の形を作り、右手だけでテークバックしてみる。途中までは親指が体の前側、そこからは急激に背中側に向くように上げると、正しく前腕を外旋できている証拠

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月31日号より