読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「いい当たりがなかなか続かない」というもの。その解決法とは?

PHOTO／Yasuo Masuda　TEXT／Daisei Sugawara　THANKS／小手指グリーンゴルフ

＜今週のお悩み＞
「毎回同じスウィングができず
いい球が続けて出ません」

●松橋恵美子さん（72歳／身長152cm／ゴルフ歴22年／ベストスコ92／平均スコア105）
テークバックで、左足の圧力がほとんど抜けていて、上体が右斜め上に浮き上がった状態になっている（2コマ目）。この形からだと、切り返しでかなりしっかり左に踏み込まないと、安定して強く当てられるポジションに体を戻しにくい

松橋　コースだと、1回いい球が出ても、それがなかなか続かなくて……。

藤原　テークバックで、少し右に動きすぎかもしれません。切り返し以降で、きちんと元の位置に戻れれば問題ないんですが、そうでないとどうしても手を使ってしまうので、打点のミスが出やすくなってしまいます。

思っているよりも手を使って打ってしまっています

松橋　テークバックは、なるべく手を上に上げようとしているんですが、もしかしてそれがよくないんでしょうか。

藤原　手に意識が向くことで、下半身がルーズになっている可能性はあります。左のつま先を少し開いて、テークバックで体をねじるときに、つられて左足が浮かないようにして上げてみてください。

松橋　トップまで、ほとんど右にずれないで回転する感じです。”景色”が今までと全然、違います。

藤原　そのほうが、トップで骨盤に傾斜がついて（右骨盤が高く、左骨盤が低い）、切り返したときにスムーズに左サイドに乗っていけるはずです。インパクトポジションに体が正しく戻れば、手を使いすぎたりすることもなくなります。

松橋　インパクトが強くなった感じがします。それに、きちんとフィニッシュまで振り切れますね。

藤原　テークバックの途中までは、もう少しフェースを開くのをがまんして上げられると、もっと強く当てられます。手元をすぐにインサイドに引かないで、飛球線と平行に、真っすぐ動かすイメージを持つといいでしょう。

これで解決！
「体を右に動かしすぎずに
しっかり左足に乗って振ろう」

Point 1
テークバックで左足は浮かせない

Point 2
テークバック途中までフェースは開かない

Point 3
手と体を一体にして上げる

Drill 1
左足つま先を開いた状態で打つ

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月24日号より