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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.55「ロブショットは難しくない! 騙されたと思って8番アイアンで練習してみよう」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

ふわりと上がりピタっと止まるロブショット。コースでの出番は少ないけど、打って成功した際には拍手喝采を浴びる、ゴルファーなら誰もが憧れるショットだ。

ただし、打つのが難しく自分には無理だと思っている人が多い。それはもったいない!

実は打ち方自体は全然難しくないので、今回は誰もが華麗なロブショットを打てるコツをご紹介したい。手にするのは8I。球を高く上げるにはSWでしょ? とツッコミたい衝動を抑え、とりあえず8Iを用意してほしい。

ご存じの通り、ロブはフェースを開いて打つショットであるが意外とこれができない人が多いのだ。

というのも、SWはもともとロフトが寝ているので自分では開いているつもりでも、全然開けていないことが多い。その点、8Iならわかりやすいので、まずは8Iで普通に構えたときと、フェースを開いたときの差を理解してほしい。

なんぼなんでも8Iではロブのイメージが沸かない、という人はPWでもいい。とにかくSWよりもロフトが立ったクラブで練習してみてほしい。

「こんなにやらんといかんのか」と思わなかったらウソ。それくらい大袈裟でOK。

そもそも「フェースを開く」とか「フェースを寝かせる」と言うが、それがピンとこない人は「シャフトを右に倒す」というイメージに変えてみよう。

フェースを開くと右を向き、シャンクしそうで怖いがシャフトを右に倒す方法だとフェース面が極端に右を向くことなくロフトを寝かすことができる。当然、ハンドレイトになるので慣れないと気持ち悪いかもしれないが、とりあえず試してみてよ。

次にアドレス。これが最大のコツ。正しくできたら、ロブショットは成功したも同然。それゆえに、ボクも日々研究している課題である。

普通のランニングアプローチはクラブを短く持ち、ボールを右寄りにセットするのが基本だが、ロブはその逆。

ボールは真ん中よりも左寄り。クラブを右に倒したら、体の正面にくるように回り込む。体重はアドレスからフィニッシュまで右足体重をキープ。遠心力を使いたいからクラブは長く持つ。そして目標に対しフェースをスクェアに構える。

そこまでできたら、あとは、フェースの向きをキープしたままスタンスなりに振るだけ。そして、打ち急ぎは厳禁。トップでちょっと間をつくるくらいがちょうどいい。

ヘッドを走らせようとして腕を意識的に振ったり、手首をこねたりすると、フェースが返りやすくなるので、ロフトが立ってしまう。だから、ロフトを寝かせたままにしておく意識も必要だ。

ハンドレイトにするとダフる、という人は、気持ちリリースを早くするといいだろう。もちろん最初からうまく打てるはずはない。でも、しばらくすると……ふっと球が上がる瞬間が待っている!

ぜひ、ロブを練習して、得意技にしてほしい。

開くというと、リーディングエッジが右を向いてしまい、それに苦手意識がある人が多い。倒すだけならそれがない!


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年1月2日号より