未経験女性のゴルフ場デビューを全力サポート!「福岡ゴルフアカデミー」定員20名が即満員
まったくクラブを手にしたことのない女性の掘り起こし作戦が実を結びつつある。
イベント名は「福岡ゴルフアカデミー」。24のゴルフ場からなる福岡県南部地区支配人会の「ゴルフ連盟活性化委員会」で挙がった「未経験者の掘り起こし」「休眠ゴルファーの復活」「既存ゴルファーの活性化」という3つの課題から採択されたのは、未経験者を掘り起こす案、しかも女性に特化するというものだった。
参加資格は福岡県在住で18歳以上、ゴルフ場でのプレー経験がない女性とした。ゴルフ場、ゴルフショップ、練習場にチラシを貼って告知し、先着20名を募ったところ、わずか2日で埋まったという。
同アカデミーで中心となって準備を進めている志摩シーサイドCCの支配人・宮川周三氏は「ゴルフ場や練習場で告知しても、(未経験者)“本人”には届かないと思うかもしれませんが、口コミで広がるのですね。応募してきた年代も20代、30代、40代と幅広く、親子で申し込んできた人もいます。ただその中にゴルフ場でのプレー履歴があった人も2名いらしたので遠慮していただき、追加補充させてもらいました」と話す。
当選した20名の女性は10月2、9、16日と3回行われる講習に参加する(場所は志摩シーサイドCCで無料)。講習内容は、ゴルフの起源や歴史、エチケット、マナーなどの座学や乗用カートでのコース見学、3ホールでパットなどの体験プレーなど。3回の講習をすべて終了すると、メンバーカードが配布される。さらに24ゴルフ場の特別料金(平日、メンバーフィー+1000円、土日は同+3000円)の特典も付与される。その24コースの中には古賀GC、芥屋GC、福岡CCなど、トーナメントを開催する有名コースも入っているというから、同イベントの本気さがうかがえる。
来年4月には20名のコンペも開催予定。また今後は一般男性やジュニア向けの開催も視野に入れている。
これらの活動の原動力となったのは若い支配人たちだという。「座学やレッスンなどすべて支配人が汗をかきます。バブルを知らない世代で、どうしたらお客さんを呼べるかという時代に支配人になった人ばかりですから、試行錯誤の連続です」(前出・宮川氏)
福岡だけでなく、他の地域でもぜひ取り入れてもらいたい試みだ。
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月5日号より