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「2人のプレーが嚙み合えば、実力が上の選手たちにも勝てる!」【地区予選トップ通過者に聞くダブルスの魅力】

毎年開催されている「全日本ダブルスゴルフ選手権」。今回は、2024季の関東B決勝でトップ通過を果たした鈴木さん&江良さんコンビを取材。通常の競技とは違う、ダブルスならではの魅力を語ってもらった。

PHOTO/Takanori Miki THANKS/寄居CC

2024季 関東B決勝(鳴沢GC) トップ通過
鈴木剛さん & 江良太宏さん

鈴木剛さん(56歳・HC5.5)

●ゴルフ歴/30年 ●年間ラウンド数/60 ●職業/自営業 ●所属コース/寄居CC ●1Wの飛距離/250Y(ドロー) ●得意クラブ/PW ●ダブルス出場のきっかけ/普段回れないコースでプレーしたくて

江良太宏さん(56歳・HC7)

●ゴルフ歴/30年 ●年間ラウンド数/70 ●職業/会社員 ●所属コース/寄居CC ●1Wの飛距離/270Y(フェード) ●得意クラブ/1W ●ダブルス出場のきっかけ/鈴木さんに誘われて

ピリピリじゃない
距離感がいい

7年前に競技に出始めた鈴木剛さん。きっかけは「いろんなコースでラウンドしてみたい」という単純なものだった。

「優勝を狙うとか、そういう感じではなく、ただコースを楽しみたかった」(鈴木)

鈴木さんがメンバーコースである寄居CCの江良さんをダブルスのメンバーとして誘ったのは昨年のこと。

「私自身のゴルフの調子があまり良くなくて……でも、ダブルスだったら自分が悪くても相方が良ければなんとかなるじゃないですか(笑)。競技には出たかったので、気心知れた江良さんを誘いました」

江良さんは昨年がダブルス初体験。“まさか”のトップ通過にダブルスの面白さを感じた。

「小さな競技には出場していましたが、ダブルスは初めて。試合は緊張感があってすごく好きなんです。私は上位で戦えるような実力ではありませんが、2人のプレーが噛み合えば他の実力者に勝てることを体験し、『これは面白い!』と思いました。ダブルスの先輩である鈴木さんにプレー中のイロハは任せて楽にプレーできました」(江良)

2人は同学年ということもあり、いい意味でお互いを干渉し過ぎない。

「2人だからといって、『相方のために』とか思うことはないです。自分自身のプレーに集中し、知らない間にお互いが助け合っている。いい距離感だから、昨年は結果がついてきたんだと思います」(鈴木)

試合を楽しむことを第一に考えている2人だが、今年の目標を聞くとちょっと表情が変わった。

「昨年、トップ通過なんてしちゃったもんだから、欲が出てきちゃいましたね」(鈴木)

「勝てる可能性があるので、ひとつでも上を目指して頑張りたいです!」(江良)

ダブルスの魅力は?
「試合の緊張感は日常では味わえないのでとても刺激的です。あと、2人でやっているのでどんな強いペアにも勝てる可能性があるのも魅力だと感じています」(江良)
「ダブルスはたとえ自分が悪くても相方が良ければスコアになる。お互い助け合ってプレーするので、途中で諦めることもなく、最後まで一緒になって戦えるのがいいです」(鈴木)

江良さんは「真っすぐ遠くに」を追求

「インパクトでどれだけパワーを伝えられるかが大事だと思っていて、そこに意識を集中しています」

江良’s セッティング

ずっとタイトリストを使っているという江良さんはウッドからアイアン、キャディバッグまですべてタイトリスト

鈴木さんは「曲げて攻める」スタイル

「手を返してしまうクセがあるのでフォローまで引っぱっていくイメージでスウィングしています」

鈴木’s セッティング

レフティの鈴木さんはウッドがテーラーメイドでアイアンがPXG。「操作しやすいモデルが好きです」

とってもいい距離感の2人でした
もっと“ゴリゴリの競技感”があるのかと思いましたが、2人の関係を見ているといい意味で力が抜けているなと感じました。言葉は交わさずとも、ミスをしたら相方がカバーする。そんな雰囲気が伝わってきて、ダブルスの魅力を少し理解。いきいきと楽しそうな2人と話していると大学生と会話しているかのようで、こちらがワクワクしてきちゃいました。

月刊ゴルフダイジェスト2025年7月号より