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【ギア選びのウソホント】Vol.117 「硬い素材と軟らかい素材、スピンが効くのはどっち?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

だいぶ前の話になりますが、チョイス誌で、ウェッジのスピン量について実験をしたことがあります。

それは素材の硬度によってスピン性能に違いがあるのかというものです。

こういうのは極端なほうがわかりやすいので、私のウェッジに同じ厚さのゴム板、アルミ板、プラスチック板、工作用厚紙を貼って試打しました。条件を揃えるためにライはラフ、そして狙いは30~40ヤード先にしました。

当時はトラックマンやGC4といった高性能弾道計測器がない時代。グリーンに着弾後どれくらい転がったかをスピンのかかり具合としました。余談ですが、ラフから試打したのはフェアウェイからだと貼付した素材が地面にあたった衝撃ではがれ落ちてしまうからです。

いま思うとティーアップしたほうがよかったような気はしますね(笑)。

さて、試打する前は「いちばん軟らかいゴム板がボールの食いつきがいいはずだから、スピンがかかるだろう」と予測したのですが、結果は真逆に。ゴム板がいちばん転がったのです。やはりスピンはボールが潰れて生まれるモノなのだなと実感しました。

おそらく微々たる差ですが、上記の結果から、軟鉄よりもステンレスのほうが若干ですがスピンは入ると思います。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号より