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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.50「FWの合う・合わないは“顔”でわかる!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

東北福祉大学時代、宮城県のクラブ工房でアルバイトをしていた。そこのクラフトマンがめっちゃマニアでね。おかげでボクもずいぶんクラブに詳しくなった。そんなこともあり、周囲からよくクラブの相談を持ちかけられる。

とくに多いのがフェアウェイウッド(以下FW)で、先日もある友人が、「球が上がらない、ダフる、チョロ……まったく打てんけど、どうしたらいい?」と悩みを打ち明けてきた。スウィングを見て、ボクはこれ打ってみて! と自分のクラブを差し出した。「お前が使ってるクラブなんか、余計打てんわ」と、ブツブツ言っていたのだが、実際に打ってみたらスコーンと球が上がった。

FWが苦手な人の多くは、スウィングが悪いわけではない。もちろん、クラブの性能が悪いわけでもない。悪いのはスウィングとクラブのマッチングだ。

「シングルさん=難しいクラブ」「飛ばしたい人=X●IO」みなさん、こんなマッチングが頭に浮かぶのでは? 実はこれ、すべてが相性抜群というわけではない。その証拠に実際ボクが使っているFWは少々ダフっても助けてくれる、やさしいクラブだしね。

じゃ、どこに主眼を置けばいいのか!? ボクはクラブを選ぶときには、スペックやイメージよりも、見た目を重視している。婚活の条件なら、職業や年収ではなく、ルックス。それも、とにかく顔重視ってこと(笑)。

と言っても、美しいかどうかではない。注目するのははクラブをソールし、ライ角通りにセットしたときの見え方。このときの顔を、じっくり観察してみてほしい。大まかに分けると、次の3通りあるはずだ。

タイプ1:クラウン部分にふくらみがなく真っすぐ見え、かつ、アイアンでいうところのリーディングエッジも真っすぐ見える。

タイプ2:クラウン部分はふくらみがなく真っすぐ見えるけど、リーディングエッジがラウンドしていて出っ歯になっている(シャフト軸線よりリーディングエッジが出ている)

タイプ3:クラウン部分にふくらみがあり、かつ、リーディングエッジがラウンドしているように見える。

これに対し、ボクのマッチングは次の通りだ。

タイプ1は重心が下にあることが多いので、上から打ち込む人向け。タイプ2は重心が上にあることが多いので横から払って打つ人向け。タイプ3は重心が真ん中にあることが多いので万人に合いやすい。

このマッチングが合っていれば、どんなクラブでも、そこそこ打てるはず。アベレージゴルファーの友人がボクのクラブを使いこなせたのも、同じ横から払うタイプだったからだ。

比較的、簡単とされているブランドでも、タイプ1だと横から払う人には向かないので要注意である。何はともあれ、家に帰ったら相棒の顔を見て、マッチング診断してみて。もし、相性が悪かったらチェンジしてもいいかも。

もちろん、相棒というのは奥さん(旦那さん)じゃないからね。お間違えなく!

好みの顔は人によって違って当然。自分のスウィングタイプを理解してFWを選んでみよう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年11月28日号より