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【プロスペック】平均初速83m/s! 驚異の飛距離を誇る怪物ルーキー・河本力の14本セッティング

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、驚異的な飛距離でツアーを席捲するルーキー・河本力のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki

河本力 かわもとりき。2000年3月生まれ。愛媛県出身。日本体育大学3年時に日本OPで5位(ローアマ)。2021年プロ入り。ルーキーの今季、Sansan KBCオーガスタで初優勝、バンテリン東海クラシックで2勝目

身長183センチの330ヤードヒッター、河本力が躍動中だ。8月末にツアー初優勝を挙げると、ひと月後に早くも2勝目。パワーゴルフを支えるクラブについてキャロウェイの担当者に聞いた。

「河本プロが使っているドライバー『ローグST』は3タイプあるトリプルダイヤモンドの中でもスピンが入る(ノーマル)タイプ。彼の飛ばしはアッパー軌道で低スピン弾道を打って飛距離を稼ぐのではなく、レベル軌道でスピンを適度にコントロールしながら飛ばしていくスタイルです。だからロフトも9度で、スピン量は2400~2500回転。シャフトは『ベンタス ブラック』が出た時にテストして、『いい感じです』とこれに決まりました。最初は7Xでしたが、その後、少し軽くしようと6TXに替えて、今に至ります。

この仕様でドライバーの平均初速は83m/s。MAX86m/s! グリップは『太いほうが良い』と大学2年から下巻き3重。ドライバーだけでなく全番手太くしています」

3Wは、クラブセッティング撮影時(フジサンケイ)は「エピックフラッシュ サブゼロ」(15度)だったが、優勝した東海クラシックでは「ローグST トリプルダイヤモンドT」(16度)を入れていた。ただし試合後、本人は「距離的に使う場面がなく、今週はほとんど使いませんでした(笑)」と飛ばし屋らしいコメント。

アイアンは3~4番が複合ヘッドの「APEX TCB」、5番~PWがマッスルバックの「APEX MB」のコンボ。ウェッジは60度が「JAWS」、54度と48度がニューモデルの「JAWS RAW」。

「(東海クラシック最終日の)18番2打目は134ヤードを54度で完璧なショット。優勝を決めたバーディパットにつながりました」という本人の言葉どおり、信頼を寄せる一本だ。3IからLWまで、シャフトは「ダイナミックゴールドEXツアーイシュー」のX100。

適正スピン量を考慮してドライバーのロフトは9度。シャフトはベンタスブラックの先端側を1.5インチカットした6-TXで、パワーヒッターらしい超硬仕様

新投入した3Wのロフトは16度。それまでの「エピックフラッシュ サブゼロ」の3Wは15度だったので、飛距離だけでなく、弾道の高さやスピン量などから決めたスペックだ。シャフトは「ベンタスブラック」の8-X

ロフト18度のアイアン型UT。軟鉄のS25Cボディと17-4ステンレスフェースによる中空ヘッド。河本はティーショットでも多用する。シャフトはダイナミックゴールドのバランスポイントに揃えて作られた「AMTツアー」のホワイト
写真の54度はバウンス8度のCグラインド。48度はバウンス10度のSグラインド。60度はバウンス8度のTグラインド
通常モデルのヘッドはシルバーだが、河本の「ロッシーS」はマットな黒塗り仕上げでサイトラインはなし。シャフトも黒くコーティングされている

河本力のクラブセッティング

※スペックは編集部調べ。15本のうち、ロングアイアンのいずれかを抜いてプレー。写真の3Wはフジサンケイクラシック時のもの

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月25日号より