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【ヘッドデータは嘘つかない】大慣性モーメントで安定感抜群! ヤマハ「インプレス ドライブスター」ドライバー

多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員氏が最新クラブを徹底的に計測・分析する「ヘッドデータは嘘つかない」。今回はヤマハの『インプレス ドライブスター』ドライバーを取り上げる。

大慣性モーメントヘッドなのに“いい顔”

「プラス2番手の飛び」で一世を風靡したヤマハのインプレス。その最新ドライバー『インプレス ドライブスター』を紹介する。大きな慣性モーメントでミスに強いのに、投影面積が大きすぎず、構えやすいのが特徴だ。

クラブとヘッドを計測していく。試打・計測用クラブ、および計測用ヘッドはロフト角10.5度、シャフトはメーカー純正の『スピーダー NX for Yamaha M423d(フレックスS)』で、いつもどおり数値はすべて実測した値になっている。クラブ重量は297.8gと標準的だが、クラブ長さが45.38インチとやや長く、スウィングウェイトもD4.8と非常に大きいので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが293万g・㎠と大きくなっている。この数値だと、本来はドライバーのヘッドスピードが46~47m/sくらいのゴルファーがタイミング良く振れる設計と言えるだろう。

ヘッドは前モデルの『インプレス UD+2』や『リミックス VD59』の個性的なヘッド形状とは異なり、オーソドックスで素直に構えやすい雰囲気が出ている。ヘッド後方が低い、強いシャローバック形状で、インパクトでのアッパーブロースウィングがイメージできる。『VD59』と同様に、バルジのない平らなフェース面で、球をつかまえたいイメージが伝わってくる。

Point1 スウィングウェイトがD4.8と非常に大きい
Point2 ネック軸周り慣性モーメントが8886ɡ・㎠と非常に大きい
Point3 ヘッド体積が464ccと大きい

トウ寄り重心でフェードが打ちやすい

実際に試打したところ、アドレスでは、綺麗でオーソドックスなヘッド形状のため、素直にスクエアに構えやすい。メーカー純正シャフトは、適度なしっかり感があり、インパクトの再現性も悪くない。設計的には『VD59』と同様に大きなヘッド慣性モーメントが踏襲され、『VD59』のスライドウェイト位置方向に固定ウェイトを装着。このおかげで長い重心距離と深い重心深度が達成できている。さらに『VD59』同様に、フェース面のスイートスポット位置はフェースの中央よりもかなりトウ寄りにあり、フェース中央で球をヒットしてもフェード系スピンが入りやすくなっていることも特徴だ。

ヘッドの左右方向の慣性モーメントは5409g・㎠と大きいが、同時にヘッドのネック軸周りの慣性モーメントも8886g・㎠と非常に大きくなっていて、ダウンスウィングでのヘッドの返りが緩やか。また高重心設計(低重心率が66.1%)で適度にスピンが入るので、安定した高めのフェード系弾道が打ちやすいと感じた。

インパクト音は軽めの高い音で、ヘッドスピードが30台のゴルファーでも爽快感を感じられるだろう。『VD59』と同様に、フェースのクローズ状態を意識しながらスウィングできれば、球はつかまえやすくなるはずだ。

『UD+2』はフック2.0度とかなり左を向いていたが、このモデルはスクエアフェースで、ターゲットに対して構えやすくなっている

【クラブ&ヘッドデータ実測値】

ヤマハ

インプレス ドライブスター ドライバー

松尾好員

まつおよしかず。往年の名手、S・バレステロス、I・ウーズナム、青木功、加瀬秀樹らのクラブ設計を担当。近年のクラブを知る“現代の知匠”。ジャイロスポーツ主宰

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より