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【マイギアを語ろう】アイアン4本、ウェッジ5本! 石川遼の14本セッティング

プロが自身のクラブ選びのこだわりを語る「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、3シーズンぶりの優勝を狙う石川遼のセッティングを紹介。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Takanori Miki THANKS/太平洋C八千代C

石川遼
1991年9月17日生まれ、埼玉県出身の30歳。15歳245日の男子ツアー史上最年少優勝記録、18歳時の史上最年少賞金王など様々な記録を打ち立てた。13年から17年まで米ツアーで戦い、国内では通算17勝を挙げている

ロングショットはスピン量を重視

元々、クラブ選びでも感覚を大事にしていた石川遼。

「でも今は、数字を見て実際の感覚とどれだけ合っているかを確認するようになりました。特にスピン量を重要視していて、スピン量の違いで使えるか使えないか判断することもあります」

実際、ドライバーは、感性よりもデータで割り切るようになりつつある。

「昔はコントロール性のある小さめのヘッド形状が好みでしたが、今は特にこだわりはありません。ニューモデルをテストする際には、ボール初速やスピン量などをチェックして、パフォーマンスがいいものを使っています」

FWやUT、アイアンも飛距離性能と操作性を天秤にかけ、最適なスピン量を確保し、イメージした球筋を打てるモデルを選んでいる。

ただし、ウェッジは打球感が自分の距離感覚と一致していることが重要だという。

「いくらスピンがしっかり入り、パフォーマンスが良くても、手に伝わる感覚と距離感が合わなければ、なかなか実戦で使うのは難しい。そういう意味では、ウェッジは感覚です」

今、バッグの中はアイアンよりもウェッジのほうが多くなっている。

「ウェッジを5本態勢にしたのは、150ヤード以内の距離を、番手ごとに数ヤード単位で管理でき、ピンをしっかりと狙っていけるからです」

ドライバー
前モデルと同じ感覚で振っているのに初速が上がった

キャロウェイ「ROGUE ST MAX LS
「前のモデルと同じイメージで振っているのに、ボール初速が上がりました。飛距離も伸びたので、即採用しました」。サイズや形状へのこだわりは薄くなったというが、選んだヘッドは均整がとれている

フェアウェイウッド
しっかりつかまってスピンも入る

キャロウェイ「ROGUE ST ◇◇◇T」

「3Wは難しいから、まずやさしく打てることが大事。飛び重視でスピン量が足りなくなるものは選べません」

ユーティリティ
抜けがいいからラフもへっちゃら!

キャロウェイ「APEX UW」

「ラフからのロングショットが簡単になるので採用。アイアンより弾道が高く、スピン量も多くなるので狙いやすいです」

アイアン
やさしさに直進性、操作性もバッチリ

ウェッジ
3モデルコンボの5本態勢

キャロウェイ「JAWS FORGED」「JAWS」「JAWS RAW」

60度を2度寝かせこの1本だけDGに

ロフト60度のヘッドを62度に調整。シャフトをDG S200にしたのは「ボール初速と感覚が一致するからです」(石川)

ノーメッキの溝がボールに食いつく

9番アイアンを抜いて43度ウェッジを採用

「ヘッドがウェッジ形状のほうがピンを狙っていくイメージを出しやすく、またスピン量も計算できます」

パター
隅まで神経の通ったL字マレット

オデッセイ「PT09iX プロタイプ」

「パターは1本を長く使い続けることで、ミスの原因を簡単に確認できるようになると思っています」

石川遼の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2022年10月号より