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【プロスペック】飛び系アイアンに新興ブランドのパター。シード復帰を目指す金田久美子の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、シード復活を目指す“キンクミ”こと金田久美子のセッティングに注目。

PHOTO/KJR、Hiroaki Arihara

金田久美子
かねだくみこ。1989年8月生まれ。愛知県出身。ゴルフ歴は3歳から。クラーク記念国際高校を経てプロへ。“キンクミ”の愛称で人気者に。2011年フジサンケイレディスで優勝。今季シード復活へ向け邁進中

今季前半戦、パナソニックオープン9位、アース・モンダミンカップ7位など上位に入り、シード復活を目指してプレーしている金田久美子。「わたし、飛ばないですから(笑)」と自虐的に話すだけあり、契約フリーのクラブには“飛距離アップ”と“スコアメイク”のヒントが散りばめられている。

まずはパター。見慣れない黒いヘッドは、三重のパターブランド・ゴルディロックス社製の「モデル922」。「金田プロが使い始めたのは今年の3月頃です。知り合いを通じて『テストしてみたい』と声を掛けていただき、その後そのまま試合で使ってもらっています。市販モデルそのものです」とはゴルディロックスの担当者。

「アライメントラインの幅がボールの直径と同じで、直感的に構えやすいのが最大の特徴です。ロフトは2.5度、ボールの中心とフェース面のスイートスポットの高さが合うように設計してあるので転がりが強くなります。そういった性能を気に入ってもらえているようです」(同担当)

アイアンは2020年モデルの「SIMグローレ」。低重心のディスタンス系アイアンだ。金田プロから『簡単に飛ぶから使いたい』と申し出があって、昨年の春から使っています。今のシャフトはNSプロ950のneoですが、さらなる飛距離アップを目指して、プロ自らシャフトメーカーのトゥルーテンパーさんにお願いして用意してもらった、スチールファイバーのシャフトを挿した、新しい1セットを作りました。こちらはまだテスト段階で、実戦投入はこれからだと思います」(テーラーメイド ツアー担当)

金田本人から「とにかく飛ぶドライバーが欲しい」とリクエストがあり、キャロウェイの「ローグST トリプルダイヤモンド」になったという。ロフト10.5度のヘッドをネック調整で9.5度に1度立てて使用。現在のシャフトはツアーADのニューモデル「CQ」のSフレックス
3W、5W、7Wのシャフトは、3本ともツアーAD「XC」。オノフの3Wだけコスメがブルーベースのツアー仕様。UTは1本でスリクソン「ZX ハイブリッド」
飛び系アイアンの「SIMグローレ」を6Iから入れる。今はNSプロ950GH neoを挿したセットを使う。スチールファイバーシャフトを挿した、新しい1セットを作ってテスト中
ウェッジは、ジュニア時代から20年近くフォーティーンひと筋。「長く使っているので、もはや金田プロから特別なリクエストはありません。このフォーティーン顔が、構えた時に落ちつくようです」(フォーティーン ツアー担当)

ゴルディロックスは2018年設立のパターメーカー。「モデル922」はアルミ製ヘッドで、一部にステンレス、左右と後方にウェイトが入った大慣性モーメントタイプでロフトは2.5度。「強くしっかり転がるので、ショートパットを打ち切れない人に合うと思います」(開発担当者)。金田のパターは34インチ

金田久美子の14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より