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【マイギアを語ろう】宮本勝昌「飛ぶクラブは必要ない。いかに自分の思った弾道が出るかを重視しています」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、通算12勝を数える名手宮本勝昌に、飛距離よりもスピン量を重視する独特なこだわりを語ってもらった。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/チームセリザワゴルフアカデミー

宮本勝昌
1972年生まれ、49歳。1991年、日本大学1年時に日本アマを制覇。1995年にプロ転向、1998年に日本シリーズを含む2勝を挙げ、米ツアー参戦。2000年に国内ツアー復帰し、2019年の中日クラウンズで通算12勝目を挙げた

“めくれる”ようなスピン量が欲しい

8月に50歳の誕生日を迎える宮本勝昌。6月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」では相変わらずの飛ばしっぷりで、優勝争いを演じて見せた。

「僕は飛ぶクラブを必要としていません。そこを求めてしまうと、好みの弾道になってくれないので。一番大事なのは、自分の感覚と実際の弾道がいかにマッチしているかどうかです。何十年もやっていると、自分の中にこれくらいで飛んでいくとか、高さはこれくらいというのがあります。それとかけ離れているものはダメ。許容範囲の中に収まってくれるものがいいんです。今はどのクラブも飛ぶように作られています。だから、その中で自分が選ぶのはスピン量が多いもの。今の時代と逆行しているような感じだけど(笑)」

そしてもうひとつ、アイアンには求めているものがある。

「メーカーのツアー担当には、クラブもボールも飛ぶ傾向に進んでいるんだから、せめてシャフトだけは“めくらせる”方向にならないか、と言っています。とにかく、めくらせたい。ただ、そこを求めすぎると苦しくなる部分はあるから、落としどころを探りながらやっているんです。自分が見てきた球は自分の中に、記憶としてデータが残っています。それと合致させるつもりはないんだけれど、かけ離れないようにはしたいんです」

ドライバー
ロフトを立ててスピン量を最適化

フェアウェイウッド
飛ばす止めるの2通りの打ち方ができる

テーラーメイド「M5」
「飛びすぎないで、グリーンで止まってくれないと使えません。めくれる球と飛ばす球、両方が打てるものがいい」

アイアン
“BSG”プロトならめくれる球が楽に打てる

「アイアンは飛距離なんていくらでも調整できます。いかに自分の思った弾道が打てるか、それが一番大事。ソールの真ん中が高くなっているラウンド形状で、洋芝や逆目のライでもしっかり抜けてくれます」

ウェッジ
適度なバウンスでやさしく寄せる

「バウンスはないよりあったほうが絶対にラク。バウンスがないと、砂が多かったときに対処ができないでしょう。知られていないが、BSのウェッジはすごく機能的。だから、あまり替えようという気持ちになりません」

パター
キャメロン特有の音と打感でタッチが合う

宮本勝昌の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2022年9月号より

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