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【プロスペック】「アイアンは3モデルのコンボ」全英で輝きを見せた桂川有人の14本セッティング

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、初の海外メジャーとなった全英オープンで健闘した桂川有人のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroaki Arihara、Tadashi Anezaki

桂川有人
かつらがわゆうと。1998年10月生まれ。愛知県出身。中学卒業後フィリピンへゴルフ留学。帰国後、日本大学に進学。2020年プロ転向、4月の「ISPSHANDA」で初優勝。初メジャーの全英OPでは47位

初出場の全英オープンで予選通過、4日間5アンダー(47位タイ)で回り、「次は出るだけじゃなく、上位でプレーしたい」と語った桂川有人。期待の若手の14本は、まずアイアンに注目。3モデルが入る理由について、本人に聞いた。

「6番からPWは、少し大きめのマッスルバック、スリクソン『Zフォージド』です。ロフトがあって上がりやすく、操作性がいいのでずっとこれ。4番はソール幅が広い『ZX5』。ラフや厳しいライでもソールが滑って抜けが良く、距離がしっかり出るモデルです。5番は前モデルの『Z785』。構えた感じは『Zフォージド』の顔に似ていて見た目の流れがいいのと、左足下がりからでもボールが上がりやすく、マッスルよりもやさしい。もともと球が高いほうではないので、番手ごとの機能を考えてこういう組み合わせにしました。ボールは『ZスターXV』と同じくらい飛んで、アイアンでスピンが入る『Zスター ダイヤモンド』です。クラブとボール、両面から考えました」

ウェッジはロフト50・54・59度の3本態勢。

「5月の大洗(ダイヤモンドカップ)で『ジップコア』に替えました。フルフェースを使っていましたが、気分転換に打ったらとても良かった。PGAツアーでは60度が常識ですが、僕はずっと58度だったので、将来60度が使えるように、1度寝かせてもらい、今は59度です」

3Wと5Wはキャロウェイ。

「自分のゴルフはフェアウェイウッドも重要です。とくにスプーンは、弾道の高さとスピン量にこだわります。グリーンを狙うにはスピンが必要ですが、吹き上がったら使えません。このバランスを見て、今の『ローグST』(LS)に落ちつきました。でも、もう1本あって、コブラ(LTDx)も良くて、練習でいつも打ち比べています」

ドライバーは前モデルのスリクソンZ785とディアマナPDシャフトの組み合わせ。「新しいスリクソンも使いましたが、自分にはこのモデルの重心位置が最も合うようで、振りやすいんです」(桂川)。ボールはアイアンのスピン量を重視して、スリクソンZスター ダイヤモンド

国内男子ツアーで人気の、ちょっと大きめマッスルバック「Zフォージド」。松山英樹も使用中。適度なやさしさと操作性の高さを併せ持つモデル
「将来的に60度を使えるように…」と、現在は58度を1度寝かせた59度(写真)を使う。通常ショットの目安は90ヤード。54度は103ヤード。50度は115ヤード。シャフトはライフルのプロジェクトX6.0
パター全体の慣性モーメントが大きくなるストロークラボシャフト「のホワイトホットOG #7」。市販モデルはヘッド中央のサイトラインが「線」だが、これは「3ドット」。グリップはスーパーストローク

桂川有人の14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月9日号より