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【フィッティングでスコアアップ】#5 振り心地、球筋、ボール初速…シャフトひとつでこんなに変わる!?

フィッティングスタジオ「4plus」の吉川仁氏によると、上手い・下手に関係なく、フィッティングを受けることで確実にスコアアップや飛距離アップにつながるという。そこで、平均スコア105のアベレージゴルファーがフィッティングを初体験。トラックマンとギアーズを使用して現状のスウィングを分析し、いよいよ合うシャフトを探していく。果たしてピッタリなシャフトは見つかるのか?

THANKS/4 plus Fitting Labo & Golf Salon

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ゴルフ歴1年、平均スコア105のアベレージゴルファー・堀元慎輔さんがフィッティングを初体験。現在使っているドライバーで5球打ち、トラックマンとギアーズで同時に計測。それらのデータをもとに、フィッターの吉川仁氏が最適なシャフトをピックアップしていく。

前回のお話では、堀元さんはダウンスウィングの中盤でクラブを加速させる「中間型」というタイプに分類されることがわかった。吉川氏によると、スウィングはクラブを加速させるポイントによって「切り返し型」「中間型」「インパクト型」「複合型」の4つのタイプに分けられるといい、それぞれのタイプによって合うシャフトが絞られてくるという。

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>>シャフトを替えるだけでこんなに変わる!
吉川氏が選んだシャフトをさっそくテスト【動画】

USTマミヤ「アッタスDAAAS」(6・S)

まず試したのは、全体的にクセは少ないが、手元側のしなりを感じるシャフト「アッタス DAAAS」

「(自分のクラブで計測したときよりも)当たっている感覚はある」という堀元さん。

本来はスライスが多いというが、普段の環境と違う緊張感もあり、自分のクラブで計測したときは、普段あまり出ないという左に大きく曲がる球や、ロフトが極端に寝て当たるテンプラ気味の球が出ていた。

「アッタスDAAAS」を装着して3球打ってもらったところ、左に曲がる度合いが減り、距離も出ている。

「2発目は右に飛んでいますが、ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)は22度。先ほどは30度ぐらいあったので、適正なロフトに近づいています。ミート率も1.41とアップしていますね(先ほどは1.3台)」(吉川)

ただ、このシャフトに関しては「左に行っている今日の感じからすると合いますが、(スライスが多いという)普段の堀元さんには合わないと思います。なので基本的にはオススメしませんが、今日の堀元さんのスウィングでは結果が良くなると思い、まず打ってもらいました」

フジクラ「スピーダーNX」(60・S)

続いて打ったのは、中調子系でクセがないシャフトの代表格「スピーダーNX」。1球目からいきなりストレート弾道のナイスショット。ただしミート率は1.37と今ひとつ。2球目は、やや右に曲がったものの、曲がり幅は10Yほどなので許容範囲。

「クラブパス(軌道)が-1.0度(1度アウトサイドイン)、フェースアングルが-1.2度(1.2度左を向いている)なので、フェース・トゥ・パス(軌道に対するフェース向き)が-0.2度と非常に小さくなっています。つまり、振っている方向とフェース向きのズレがないということ。これは非常にいいですね」(吉川)

ではなぜ右に曲がっているのか。

「その原因は打点です。打点を見ると、ヒール寄りに当たっていることが分かります。するとギア効果によって、若干右に行きやすい。軌道やフェース向きではなく、打点のズレによる曲がりと言えます」

とはいえ2球目はボールスピードが60を超え、ミート率も1.40とまずまず。堀元さんに合っているシャフトと言えそうだ。

三菱ケミカル「ディアマナTB」(60・SR)

3本目は、いわゆる「青マナ」の進化系モデル「ディアマナTB」。1球目は少し右に出たが、ボールスピード62.1。ミート率1.43とまずまずの結果。しかし2球目は大きく左へ。

「1球目と2球目が左と右でバラけていて、なかなか思うように当たらない。ということは、堀元さんにとっては振りやすくないのかなと思います」(吉川)

同じクセがないと言われるシャフトでも、微妙な素材の違いによってフィーリングが変わるため、結果も違ってくるという。

「このシャフトでいくなら、もう少し動きを抑えたもののほうがいいと思いますが、基本的には堀元さんにはあまりオススメできません」

フジクラ「ベンタス ブルー」(6・S)

4本目は、プロにも人気の「ベンタス」シリーズの「ブルー」シャフト。

「クラブパスとフェースの向きは非常にいいのですが、全体的にロフトが寝て当たってしまっています。堀元さんにとっては手元が硬すぎて、タイミングが取りづらいのかもしれません」(吉川)

ベンタス系は全体的に剛性が高めなので、同じ「S」でも他のモデルに比べて硬く感じやすい。

「クセがないシャフトでも、あまり硬すぎる、しっかりしすぎたシャフトだと、タイミングがズレやすくなります。そういうシャフトを使っていると、気づかないうちにどんどん振りにいってしまうケースが多いです」

効率よく飛ばすためには、ほどよくしなって捕まえてくれるシャフトがいいと吉川氏。球が曲がるからといって、自分のヘッドスピードに対して硬いシャフトを選んでしまうと、余計にタイミングが取れず、球が散らばる原因になってしまうので注意が必要だ。

さらに最適な1本を求め、USTマミヤの「ジ・アッタス」、スリリングの「ギアチェン」というシャフトも試打したが、思うような結果は得られなかった。

これらの結果を踏まえ、吉川氏が選んだ堀元さんに最適な1本とは、果たして……?

#6へつづく