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【ギア選びのウソホント】Vol.96「カーボンシャフト=軟らかい」と思っていませんか?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

最新のオデッセイ『ストロークラボ』は一世代前と比べてカーボン部分が長く、軽硬のシャフトになっていると先週説明しましたが、読者から「『カーボンだから軽い』というのはわかりますが、硬くなるのはわからない」という声をいただきました。クラブフェースなどに使用されるスチールと、クラウンに使用されるカーボンではカーボンのほうが「ペラペラ」だと思うからでしょうが、強度に関していうとそうではありません。たとえば、同じ重さのスチールとカーボンでは、どちらのほうが大きくなるでしょうか? 軽いカーボンだということはご理解いただけると思います。そうであれば、厚さを厚くすることで強度が上がるというのも想像できると思います。つまり、カーボンは硬さも自在なのです。

さて、カーボンが長くなるということは、その部分に使用していた重量をシャフト以外の箇所に配分できるということになります。つまり、ヘッドとグリップを重くすることができ、その結果、クラブ全体の慣性モーメントが大きくなるので、一度持ち上げたヘッドを下ろすのに力は不要になり、よりオートマチックにストロークすることが可能になります。また、ヘッドが重くなることで、オフセンターヒットに強くなるのです。

「パターの複合シャフトはストロークラボ以外にもありますよ」

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より