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頑固おやじのクラブ工房Vol.18 急に出球がバラつき出した。ウェッジどう直したらいいの?

GDライブラリ
2020.02.27

枯れた芝から寄せたいなら、自分のウェッジを見直すことも必要。クルマのタイヤだけでなく、冬仕様ウェッジってモノがあるんです! 通勤GD「頑固おやじのクラブ工房」 Vol.18

Q、季節によってウェッジを変えた方がいい?

春先に買い替えたウェッジが、しばらく調子良かったんですが、冬に入った途端、寄せ下手に逆戻り。出球の高さやスピードがバラついて、全然距離感が合わなくなりました。また、買い替えるしかないんですか?(44歳・HC7・会社員)

抜けの良さがアダになることも

「ここ最近、アプローチがボロボロなんです。ウェッジの打ち出しの高さがバラついて。全然距離感
が合わないんです」

会社勤めで練習量が少ないぶん、アプローチを磨いてシングルハンディを維持してる、常連の課長さんなんだが、冬に入ったらウェッジの出球の高さがバラつき、そのまま今に至るらしい。シングルなのに、80台はおろか、90台後半を往ったり来たり。

「4月に買い替えたウェッジなんですが、夏場はすごく良かったんです、抜けもスムーズで。ところ
が急におかしくなって……」

「これがそのウェッジかい? テーラーメイドか……。ウン、わかった。こいつは直せるよ。お前さん、ソールの滑らせ方が上手すぎるんだよ」

「……どういうことですか?」

「夏芝と違って、寒い時季の芝は抵抗が減るだろ。ソールが滑りすぎると打点もズレやすくなるし、バウンスの効果が減って当たり負けみたいになる。だから、出球の高さも勢いもバラつくんだ」

ロフトを立ててセミグースに

「すると、直し方は、ソールを削ってバウンス角を増やすとか?」

「一番カンタンなのは、ロフトを1度立てる感じで、ネックをセミグースにする方法。これで打点のズレも当たり負けもなくなる」

奴さん、首を傾げたね。

「でも、それじゃ逆にバウンス角が減って、より抜けやすくなって、ダルマ落としっぽくなるんじゃないですか?」

さすがアプローチの上手いシングルの理屈っぽい(笑)。

「バウンス“角”だけを見ると、その通り。でもな、ソールの当たり方、滑り方は“角”だけじゃ決まらないんだよ」

たとえばフェースを開くとバウンス角は増えるはず。だが、ソールの当たる部分も変わるんで、厳密にはバウンス角が増えるとは限らない。

そもそも、バウンスは着地して跳ねるか滑るかのバランスがポイント。その点では、ネック(シャフト) と接地点(ソール) の位置関係のほうが、大いに影響する。シャフトより後方でソールが着地するほど、フェースがタテに起きる動きが入りやすく、当たり負けずに出球を整えられるんだ。

「もうひとつ、セミグースにはメリットがある。フェースの開閉が、少なくて済むんだよ。お前さん、アプローチ得意だから、フェースターンを使わないと打球が安定しないのはわかるよな? ただ、そうは言っても、180度もターンさせることはない。30度ぐらい開いて上げて、60度ぐらいターンさせれば十分、だろ?」

ストレートネックのウェッジは重心深度が浅いぶん、自然とターンの量が多くなりがち。練習量の多いプロなら、このターンの量を変えて技のバリエーションを増やせるが、アマには不要だろう。

「セミグースは重心深度が深くなり、開閉の量が少なくて済む。打点も安定しやすくなるんだ」

オイラはセミグースを『ネックのフックグリップ』なんて呼んでるんだが、ストレートよりは絶対カンタンだよ(笑)。

月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)