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【プロスペック】“替えない男”がアイアン一新、即2勝! 今平周吾のクラブセッティング

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季すでに2勝を挙げる今平周吾のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroaki Arihara、KJR

今平周吾
いまひらしゅうご。1992年10月生まれ。埼玉県出身。埼玉栄高校を中退して米国IMGアカデミーで2年間腕を磨く。2011年にプロ転向、2015年に初シード。2018、19年の国内賞金王。ツアー通算7勝

5月のダイヤモンドカップとゴルフパートナーPRO-AMに連勝、3年ぶりに全英オープンに出場する今平周吾。クラブを替えず長く使う選手だが、今シーズンはいくつか新しいモデルをバッグに入れだした。その代表がアイアン。ヤマハのツアー担当に聞いた。

「今平選手は長い間、『RMX116 ツアーブレード』を使っていましたが、『RMX VD ツアーモデル』をダイヤモンドカップから投入しました。これは昨秋に出たアイアンで、オフにテストと調整を重ねて今に至ります。インパクトでソールが地面に入りすぎず、抜けすぎず、そこが気に入っているようです。投入して優勝という結果になり、本当に良かったです」

今平自身も「ソールの抜け感を含めて打感が良く、結果的に距離感も良くなっています」と言い、5番からPWを入れている。4番アイアンはRMXのプロトタイプ。ヘッドの外見は同系列に見えるが、構造はポケットキャビティの試作品。

もうひとつ気になるのがドライバーだ。練習ラウンドのバッグには「RMX VD」と6年愛用する「RMX116」の2本が入っている。これについて同担当に聞くと、「VDを気に入って、開幕から使っていましたが、体調を崩したこともあって1回リセットしようと116に戻しました。飛距離はVDが圧倒的に出ていますが、使い慣れたドライバーの操作性も頼りになるようです」

全英オープン含め、今後どちらのドライバーがエースになっていくのかにも注目だ。

パターも、優勝したダイヤモンドカップからストロークラボシャフトの「2ボール TEN」にスイッチ。「パター全体の重さを感じてストロークしやすく、イメージに合った転がりになります」(今平)

写真の「RMX VD」はロフト9.5度。もう1本の「RMX 116」のロフトは10.5度。ちなみに今季の2勝は「116」。シャフトはどちらも「ツアーAD TP6」で、長さは44.75インチ

3Wは昨年からテーラーメイド「シム2」のロフト15度。ネック調整で13.5度に立てて使っている。距離の目安は280ヤード。5Wは「M5」で使用3年目

「RMX VD ツアーモデル」は逃げ顔すぎない見た目、インパクトでの抜け感、打感を気に入って投入し即優勝。「距離感も良くなっています」と今平。実際、平均バーディ数が昨年の3.97から4.29に上昇。シャフトは重量管理を徹底した「ダイナミックゴールドEX ツアーイシュー」のS300
オデッセイ「2ボール TEN」の長さは36インチ。このパターを投入して2連勝。グリップの中間部分をクロスハンドで握って、パター全体の重量を生かしてストロークする

今平周吾のクラブセッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月19日号より