【プロスペック】“替えない男”がアイアン一新、即2勝! 今平周吾のクラブセッティング
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季すでに2勝を挙げる今平周吾のセッティングに注目。
PHOTO/Hiroaki Arihara、KJR
5月のダイヤモンドカップとゴルフパートナーPRO-AMに連勝、3年ぶりに全英オープンに出場する今平周吾。クラブを替えず長く使う選手だが、今シーズンはいくつか新しいモデルをバッグに入れだした。その代表がアイアン。ヤマハのツアー担当に聞いた。
「今平選手は長い間、『RMX116 ツアーブレード』を使っていましたが、『RMX VD ツアーモデル』をダイヤモンドカップから投入しました。これは昨秋に出たアイアンで、オフにテストと調整を重ねて今に至ります。インパクトでソールが地面に入りすぎず、抜けすぎず、そこが気に入っているようです。投入して優勝という結果になり、本当に良かったです」
今平自身も「ソールの抜け感を含めて打感が良く、結果的に距離感も良くなっています」と言い、5番からPWを入れている。4番アイアンはRMXのプロトタイプ。ヘッドの外見は同系列に見えるが、構造はポケットキャビティの試作品。
もうひとつ気になるのがドライバーだ。練習ラウンドのバッグには「RMX VD」と6年愛用する「RMX116」の2本が入っている。これについて同担当に聞くと、「VDを気に入って、開幕から使っていましたが、体調を崩したこともあって1回リセットしようと116に戻しました。飛距離はVDが圧倒的に出ていますが、使い慣れたドライバーの操作性も頼りになるようです」
全英オープン含め、今後どちらのドライバーがエースになっていくのかにも注目だ。
パターも、優勝したダイヤモンドカップからストロークラボシャフトの「2ボール TEN」にスイッチ。「パター全体の重さを感じてストロークしやすく、イメージに合った転がりになります」(今平)
3Wは昨年からテーラーメイド「シム2」のロフト15度。ネック調整で13.5度に立てて使っている。距離の目安は280ヤード。5Wは「M5」で使用3年目
今平周吾のクラブセッティング
週刊ゴルフダイジェスト2022年7月19日号より