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【ギアラボ】「ステルス」をもっと飛ばせるシャフトを発見! グラファイトデザインの新シャフト「aG19」が凄いらしい

ギアラボ
2022.05.27

大型化し、重さも増している現代のドライバーに頭を悩ませている人も少なくないはず。最新ドライバーでもっと飛ばしたい! そんなゴルファーのための救世主が登場した。

PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki

グラファイトデザイン
西澤修一さん(左)

2年の歳月をかけてaG19を開発。シャフトグループのサブリーダー

試打・解説
永井延宏コーチ(右)

ギアの造形も深いコーチ。2006年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞

タメを自然に作れて
重ヘッドでも振り切れる

最新ドライバーのポテンシャルを発揮できていないアマチュアが多い、と永井プロは言う。

「最新ドライバーは反発力があるし低重心で球を上げやすい。その性能を生かさないのはもったいないです。その理由がヘッド重量。特に外ブラは年々重くなっていて、パワーがあれば扱えるのですが、非力な人は振りきれない。さらに慣性モーメントが大きい分、つかまらないという声も多いんです」(永井)

そんな現代のドライバーをより扱いやすくしたのが『aG19』だと西澤さん。

「今回まさに“重いヘッドをどう生かすか”に着眼して開発しました。シャフトの剛性が高すぎると振り抜けないし、中間や先端だけをしならせるとヘッドが暴れてしまう。そこで、まず手元を軟らかくしてパワーを作り、パワーをヘッドまでスムーズに伝える。それだけだと自らつかまえにいかなければならないので、先端を適度に走らせるようにしたんです」(西澤)

現代のドライバーの特徴とは?
「ヘッド重量が200g前後に増え、しっかり振り抜くには相応のパワーが必要なんです」(永井)

ステルスは基本逃げ顔。ドローバイアスのステルスHDはスクエアフェースで、ヘッド重量も199.2gと重め。つかまえて振り抜くには相応のパワーが必要だという

そこで『aG19』は
「3種類のフレックス」を組み合わせた

●手元は「R」の軟らかさ
●中間は「S」の剛性感
●先端は「SR」のしなやかさ

3種のフレックスを組み合わせる効果は?
中間の締まりでパワーが逃げずにヘッドに伝わる

<効果1>手元がしなるとタメが作りやすい
ダウンスウィングで早くほどけてしまう人でも手元が軟らかいと粘りやすい
<効果2>タメでできたパワーがスムーズにヘッドに流れる
中間の剛性が足りないとタメた力をロスしてしまう。切り返しがスムーズになる効果も
<効果3>ヘッドが走るので振り遅れない
スライサーの多くは振り遅れ。ヘッドが走るのでタイミングが合いやすい

ステルスHD純正シャフトと比較
ボール初速が上がり、キャリーが7Y伸びた

キャリートータルボール初速打ち出し角スピン量
aG19(56g・S)239.8Y257.8Y65.5m.s15.9度2678rpm
純正シャフト(5S)232.6Y247.6Y65.0m/s15.3度2598rpm
※計測にはトラックマンを使用

永井プロにヘッド速度44m/s想定で試打してもらった。「ボール初速が上がったのはタメがしっかりできたから。加えてインパクト直前でヘッドが走った結果、ヘッドが上を向き、打ち出し角が上がったのでしょう」

「最新ヘッドで球が左右に散る人にこそ使ってほしいですね」

重いヘッドに軟らかいシャフトだとヘッドが暴れやすいし、硬すぎると力が伝わらない。aG19はそのバランスが絶妙、と永井プロ

月刊ゴルフダイジェスト7月号より