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【プロスペック】PGAツアー屈指の飛距離と正確性! V・ホブランの14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、米3勝を挙げる期待の若手ビクトール・ホブランのセッティングに注目。

PHOTO/KJR

ビクトール・ホブラン

1997年9月生まれ。ノルウェー出身。オクラホマ州立大学を経て2019年プロ転向。PGAツアー3勝。今年1月のドバイデザートクラシックに優勝、現在世界ランク6位

まだ24歳のホブランだが、プレーの安定感はPGAツアーでピカイチ。それを支えるクラブについて、米国ピンゴルフ本社のツアーディレクター、クリスチャン・ペーニャ氏に話を聞いた。

「『G425 LST』ドライバーを使い始めたのは2020年10月にラスベガスで開催されたザ・CJカップからです。前作の『G410 LST』を使っていたこともあり、その流れでG425をテストすると、彼が好む打ち出し条件で、ボールの初速スピードが向上したため、これを選びました。実は、その年の夏、ドライバーのシャフトを長くすることに興味を持って、前モデルで試しましたが、右へのミスが大きすぎて実戦投入にはなりませんでした。しかし、G425はヘッドを操作しやすくつかまるため、右へのミスがなくなり、ドライバーの長さを44.5から45.75インチ(現在は45.5)に伸ばしたんです。シャフトはスピーダー661TR、彼が理想とするドロー回転が毎回描けるために採用しました」

4番から入れる「i210」アイアンは昨年8月のツアー選手権から。「これまで、『ブループリント』、『i59』、『iブレード』、『i210』からミックスで組むことが多かったのですが、実際にコースでしっかりテストをすると『i210』を使ったときのストロークゲインド(※)の数値が最も高く、フルセット投入を決めました。弾道の高さとスピン量、小さなミスがミスにならない点、ソールの抜けの良さも気に入っています」

今シーズン、平均飛距離は305ヤード、パーンオン率は70.03%、いずれも昨シーズンからスタッツを伸ばしているホブラン。いよいよメジャー獲りだ。

※ストロークゲインド……スコアに直結する当該ショットの貢献度を数値化したもの

「G425 LST」はこのシリーズのなかでは低スピンモデルだが、前作の「G410 LST」よりは球のつかまりがいい。ホブランが「シャフトを伸ばしてもドローが打てる」と現在のスペックになった

3W「ステルス プラス」のロフトは15度、「APEX UW」は21度。どちらもシャフトはベンタスブルー。この2本で225~270ヤードの範囲をカバーしている

打感と操作性を追求した「i210」アイアンを4番から入れる。シャフトは「KBSツアー」よりもスピン量と打ち出し角を抑えた「KBSツアーV」を採用。「弾道の高さとスピン量が理想的」と気に入っている
50度&56度はピンの「グライドフォージドプロ」。60度はキャロウェイの「JAWSウェッジ」。シャフトはアイアンと同モデルの「KBSツアーV」だが10グラム重い仕様

V・ホブランの14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月7日号より