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頑固おやじのクラブ工房Vol.23 カチャカチャをラウンドに生かしたい!

調整機能付きドライバーを手に入れても、頻繁に‘‘カチャカチャ’’するゴルファーは少ないもの。オヤジさんいわく「もっといろいろ遊ばなきゃな!」今週の通勤GDは頑固おやじのクラブ工房。そのVol.23

Q、カチャカチャを天候別に合わせてみたい

ロフトを変えられるドライバーを使っていますが、いつもニュートラルに合わせっばなし。天候に応じてロフトを変えてみたいのですが、どう合わせればいいですか? (40歳・HC11・会社員)

A、遊び心を生かす“カチャカチャ”

今回も読者からの質問。スペック調整機能付きドライバー、いわゆる“カチャカチャ”で、雨の日とか風の日に対応した調整がしたい、て内容だ。

これ、教えちゃうとオイラの仕事が減っちゃう……てワケでもないんだな、これが。ウチの常連さんも“カチャカチャ”を合わせてくれって来るんだが、それはタダでやる。

でも、シャフトチューンとかグリップチューンも行わないとトータルでベストに仕上がらないから、そちらでエ賃をもらうから問題ないんだ(笑)。

「でも、この質問は一時的なアレンジだから、チューン依頼にはならないですよね」

質問を持ってきた担当さんにこう突っ込まれたけど、それはそれでいいんだよ。ウチに来るプロや、ストイックに上達を求める上級者は気まぐれにクラブやスペックを変えたりしない。たとえ“カチャ
カチャ”付きでも、ベストセッティングが決まったら、もう動かさない。

でも、ちょっとロフトが違うドライバーがあったら、違う弾道が打てて、こんな雨の日、風の日でももっと楽しめるかも、なんて遊び心を持ったゴルファーはいっぱいいる。

“カチャカチャ”ならそれをタダでできる、ていうのが、その遊び心の背中を押してくれるんだよ。

スウィングの自然な
変化も考慮する

まず雨がらみのロフトチューン、話そうか。雨の中だけじゃなく、雨上がりのコースでも効果的なのは、キャリーの出やすいロフト増設定。フェースが濡れるドロップのミス防止にもなる。

カチャカチャ

多少風が強くて、低い球を打ちたいシチュエーションでも、ロフト増設定で短く持って抑えて打つほうが、ミスは出にくいんでオススメだな。

さて、問題はここから。ロフトの増やし方は、2通りあるんだ。

「エ、ホーゼルのメモリを高くなる位置に合わせるだけじゃないんですか?」

「それだとフェース向きが少しフックになるんだ。シャフトを左から挿す感じになるからな」

ソールを座らせてフックフェースになって、打つときにスクェアまで開くとロフトも増える、というのがこのやり方。

「もうひとつ、フェースをオープンにして、ライ角をアップライトにする、ていう位置があるんだ」

フェースが被らず、右に逃げる感じが好きなドローヒッターにはこちらが合いやすい。でも、この2通りから選ぶ際は、雨の日の打ち方に合わせることが一番大切。

「雨の日はカッパを着るだろ。その振り方に合わせて選ばないとダメ。振り方が小さくなったり、打ち急いだりしたときにミスが出にくいほうを選ぶんだ」

タイトリストやキャロウェイみたいにライ角とロフトをセパレートして調整できるモデルなら、ロフトだけ増やすこともできるけど、それでもフェース向きも考慮して、この2通りを頭に入れておいたほうがいい。

「でも、練習場でカッパを着て試すと、目立ちそうですね…」

「レインウェアなら上だけ着るとか、ウィンドブレーカーでもいいんだよ、動きにくさがわかれば。
まあ、そんなに真剣にならなくても、遊び心の範囲でいいけどね」

次は、風対策だな。目指すは低弾道じゃなく一方通行で保険を掛ける……て、もう誌面が足りねえな。次の機会に回すよ(笑)

月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)