【ギア選びのウソホント】Vol.87 「やさしいクラブ」があなたにとって「やさしい」とは限らない
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
シングルからアベレージゴルファーまで、さまざまな腕前の人からクラブの相談を受けるのですが、アベレージゴルファーのキャディバッグを覗くと、世間一般でいわれている“やさしいクラブ”を使用している人が多いように感じます。ドライバーでいえば、ヘッドが軽量で、ロフト角は多め、そして先が走るシャフト。アイアンだと、ストロングロフトのヘッドに軽量スチールかカーボンのシャフトがそれに当たります。
その人たちに、「なぜこのクラブを使用しているの?」と聞くと、「ショップ店員さんに“そのくらいの腕前なら、やさしいクラブがいいですね。これがオススメですよ”と言われたから」という回答が多いです。アベレージゴルファーといっても十人十色。球が上がらない人もいれば、球が浮きすぎて飛ばない人もいます。つまり、“やさしいクラブ”というのは人によって異なるはずなのです。
私は“やさしいクラブ”とは、(1)ミスを軽減して、(2)自分の思いどおりに球を扱えるものだと思っています。次週からは、ゴルファーのタイプ別に“やさしいクラブ”を紹介していきます。読者のみなさんの“クラブのトリセツ”になればと思います。
「やさしい」と言われるクラブがあなたにとってやさしいとは限りません
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月24日号より