【ギア選びのウソホント】Vol.86 マスターズトップ10選手の1Wシャフトはすべて日本ブランド
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
今年のマスターズで優勝したスコッティ・シェフラー、2位のローリー・マキロイ、3位のキャメロン・スミスには共通点があります。それは、1Wのシャフトにフジクラ ベンタスを使用していることです。ちなみに、4位以降のシャフトを調べてみると、10位タイまでが、フジクラ(ウィル・ザラトリスなど)、三菱(コリン・モリカワ、ジャスティン・トーマスなど)、グラファイトデザイン(イム・ソンジェ)、USTマミヤ(コーリー・コナーズ)と、日本発のシャフトで占められています。自身も経営に携わっているLAゴルフのシャフトを使用したダスティン・ジョンソンが12位タイで、はじめて米国メーカーが顔を出します。
また、アイアンシャフトはダイナミックゴールドのシェアがまだまだ高いですが、セルヒオ・ガルシアをはじめ、日本シャフト製のモーダスを使用するプロも増えてきています。なお、どの番手のシャフトでも、開発は流行ヘッドに合わせるのが一般的なので、以前は若干のタイムラグがありました。しかし、日本人特有の“熱心さ”で開発時間を短縮し、“繊細さ”で均一性を高めた結果、シャフト業界では日本企業が隆盛を極めているのです。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月10・17日合併号より