Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • ギア
  • 【プロスペック】「短くしたけど飛距離はむしろ伸びている」シード復帰を目指す葭葉ルミの14本

【プロスペック】「短くしたけど飛距離はむしろ伸びている」シード復帰を目指す葭葉ルミの14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、6年ぶりの優勝を狙う葭葉ルミのセッティングに注目。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa

葭葉ルミ

よしばるみ。1993年3月生まれ。東京都出身。千葉日大一高校を経て2012年プロ入り。昨年シードを手放すもQT上位でツアー出場中。明治安田ヨコハマタイヤ7位T、Tポイント×ENEOS2位Tと好調

6年間守ってきたシード権を手放し、シード復活への再挑戦となった今シーズン。ここまで7試合を戦い、2位タイを含むトップ10が2度とたびたび上位に顔を出している。

葭葉といえばなんといっても飛距離が魅力だが、今年からドライバーは本間ゴルフの「TW757D」を使っている。

「ドライバーで求めているのは曲がらないことよりも、とにかく飛距離。このTWはオフシーズンにテストしてめちゃめちゃ良かったんです。長尺規制で、シャフトを45.75インチに短くしたのですが、飛距離が落ちず、曲がりも少なかったのですぐにスイッチしました。ボールがつぶれるようなぶ厚い打感も気に入っています」と葭葉。

本間ゴルフのツアー担当に聞くと、「振った感触も大事なので、前のモデルとスペックが大きく変わらないように調整しました。シャフトは粘り系が好みなので(VIZARDの)MPを挿しています」

4番から入れるアイアンも「TW757Vx」にスイッチ。飛距離性能も重視した鍛造キャビティで、このヘッドに今年からカーボンシャフトを装着。

「カーボン(VIZARD IB-WF)にしたのは、ツアーのグリーンが速くなっているので、高さとスピンの両方が必要と感じたから。また、スチールシャフトだとラフで芝に負けたりするので、抜けのいい小さなヘッドを使う必要があったんです。でも、重くしっかりしたカーボンシャフトだとラフに負けないので好きなヘッドが使えます。すっきり顔のイケメンアイアンです」

現時点のパーオン率は66.0%で、昨季のランク68位から37位にアップ。6年ぶりの2勝目に期待だ。

ソールスリット部の肉厚を限界まで薄くしつつカーボンで覆うことで強度を確保した高初速ヘッド。葭葉が選んだのはつかまり重視のタイプD。46.25インチから45.75インチへ短くしても飛距離はむしろ伸びている感覚だという
ラフに負けないカーボンシャフトを採用したことで、抜け重視の小ぶりヘッドを使う必要がなくなった。TW 757Vxはほんの少し大きめヘッドのフォージドキャビティ。見てのとおり、セミグースネックのスクエアな顔だ

「試合のコースセッティングが戦略的になってきてティーショットで3Wを使うケースが増えています。TW757は球が強くて方向性がいいので多用できます。5Wと7Wはコースによって入れ替えます」

「アプローチの主体は58度。だけどランを出したいときは52度です。ウェッジもカーボンシャフトにしたことで、距離感やスピンの安定感が出ていると感じています。飛距離が出るぶん下を厚め(48・52・58度の3本)にしています」

葭葉ルミの14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月3日号より