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【プロスペック】大事なのは飛距離だけでなく“狙ったところに運べる”こと。古江彩佳の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季から米ツアーに参戦中の古江彩佳のセッティングに注目。

PHOTO/Blue Sky Photos

古江彩佳
ふるえあやか。2000年5月生まれ。兵庫県出身。滝川第二高校を経て2019年プロ入り。昨シーズン国内6勝を挙げ、今シーズンから米ツアー参戦中。シェブロン選手権まで出場5試合すべて予選通過

米ツアーに挑戦中の古江彩佳。昨年国内で見せた爆発力はまだ発揮していないが、出場試合すべて予選を通過、安定感は相変わらず。クラブ選びも、飛距離や球の高さを求めすぎず、自分のゴルフに徹している。例えば、フェアウェイウッド。メジャー初戦のシェブロン選手権を前に、洋芝の沈みやすいライに対応するため3Wを抜き、ロフト18度の5Wを投入。それを機にヘッドもシャフトも、ドライバーと同モデルのブリヂストン「B1」&「スピーダーNX」に替えた。好調なドライバーのフィーリングを5Wにも生かす意図が表れている。

そのB1ドライバーは、昨年9月の東海クラシックから。それまで使っていた「ツアーB X」よりも「直進性と弾道の安定感が高く、結果としてキャリーが伸びたので」と本人。ヘッド後部のウェイトはD1のドローポジション、ネック調整機能で通常よりも2度アップライトにカスタマイズ。このB1で昨年終盤の2カ月で3勝。米ツアーでも平均飛距離252ヤード、フェアウェイキープ率は82%(9位)と引き続き安定している。

ドライバーと5Wだけでなく、「JGR」の7W、2本のUTまで、ロングショットのクラブに共通するのは、飛距離に特化した低スピンモデルではなく、適度にバックスピンが入ってグリーン上で止まりやすく、ピンが狙えるクラブという点。それが安定感に加えて、バーディ奪取の爆発力にもつながっている。

3本のウェッジは、50度と54度が昨年から引き続き「BRM」ウェッジ。58度のみスピンがさらにかかる「XW-Fプロト」にスイッチ。アンジュレーションの大きな米ツアーのグリーン対策だろう。ブリヂストンのクラブ担当者によると、3本ともゆくゆくは「BRM LTD」に替えていく予定とのこと。

フェアウェイキープ率82%という安定感に加え、平均飛距離252Yと、まさに「飛んで曲がらない」を地で行くドライバー。長さは45.25インチ

米ツアーに来て、最初に替えたクラブがこの58度。バックフェースに無限チューンの刻印が入った高スピンのプロトウェッジ。ライ状況に応じて、「スピンで止める」、「高さで止める」、使い分けられる1本だ

パターはスパイダーX チョークホワイト ツアープロト

昨年の富士通レディースでこのスパイダーXに替えると、その試合で優勝。その後の2勝にも貢献したパター。米ツアーでも引き続き使用中

古江彩佳の14本セッティング

※記事のデータは4月7日時点

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月26日号より