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【JPX 200X アイアン ミズノ】“6番の高さで5番並みの飛距離が出る”飛んでやさしい7番アイアン

数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はミズノの「JPX200Xアイアン」です。

飛びとやさしさを
追求したアイアン

ヘッドはミッドサイズですが、すっきりとしたシャープな形状で、大きさを感じさせません。また、適度なグースネックで、ボールをやさしくつかまえてくれる安心感もあります。(堀越)

まず、7Iから試打しましたが、自分のクラブに置き換えると、6Iより少し高いぐらいの弾道で飛んでいきます。かなりのストロングロフトですが、思ったよりもやさしく上がってくれるなぁという印象です。

キャビティ部のサウンドリブで打音も心地いい

飛距離性能も高く、例えるなら、“6Iの高さで5I並みの飛距離が出せる7I”といった感じです。9Iも同様、8Iの高さで7Iの飛距離を出すことができます。

ステンレスよりも強度が高い、クロムモリブデン鋼をヘッド素材に使用していますが、心地よい打感と打音で、“飛んだな"という爽快感がありますね。

ライ角がフラットで重心距離が長く左に行きにくい

適度にボールがつかまって、オフセンターヒットにも強いので、オートマチックにやさしくグリーンを狙っていけます。

HS40程度で、操作性よりも飛びとやさしさをアイアンに求める人におすすめ。HSがそれほど速くない人は、カーボンシャフトをチョイスしましょう。(堀越)

払い打ちで
ビッグキャリー

7Iを計測試打しました。クラブ長さが長いですが、クラブ重さは軽いので、クラブ慣性モーメントが抑えられています。長く大きなフェースが特徴で、球をつかまえるというよりも、世界モデルらしく米国人が好きな「逃げ顔フェース」です。

飛び系にしてはソール幅が狭く抜けがいい。また、バウンスがほぼないので払い打ちに合う

フラットなライ角、長い重心距離、そしてネック軸回りの慣性モーメントが大きいので、球が左につかまりすぎず、安定したフェード系弾道が打ちやすいです。バウンス角が非常に小さいので、ダウンブローよりもスウィープスウィングに向いています。

アイアンでも飛距離が欲しい人
払い打ちタイプの人に

7番アイアンでアドレスすると「まさに5番アイアン」と思える超ストロングロフトなので、ヘッドスピードが遅いとフェアウェイからは7番で球が上がりにくいので、シニアゴルファーは8番からのセットで十分でしょう。(松尾)

【総合評価】 飛距離性能 5/つかまり 3/上がりやすさ 3.5/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド/クロムモリブデン鋼
ロフト角/26度(7Ⅰ)
ライ角/61度(7Ⅰ)
長さ/37.25㌅(7Ⅰ・NSプロ ゼロス7)
シャフト/20 MFUSION i カーボンシャフト(SR、R)、
     PLATINUMMFUSION i カーボンシャフト(プラチナムR)、
     NSプロ ゼロス7(S)、
     NSプロ 950GH neo(S)
価格(税別)/8万円(#7~PW・4本セット・NSプロ 950GH neo)
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

 

週刊ゴルフダイジェスト2020年4月21日号より