【稲森佑貴】“フェアウェイキープ王子”が、さらなる真っすぐを求めて新兵器を投入。真っすぐ構えられるドライバーとは?
2015年から5年連続でフェアウェイキープ率1位を獲得した稲森佑貴。抜群のコントロールを誇る彼の新兵器はいかに。
「5年連続」でも満足しない
稲森といえば曲がらないことが代名詞だが、それでも本人は、昨年のショットの内容にはまったく満足していない。
「フェアウェイキープ率は1位になりましたが内容はぜんぜんダメ。数字に表れない部分ですが、納
得できないことが多かったんです。それでドライバーのヘッドを『785』に替えました。今までのがダメだったというわけではありませんが、僕は構えたときにとにかく真っすぐでないと嫌なんです。」
「前に使っていた『585』も、一般的にはすごく構えやすくて、真っすぐ見えると思うのですが、僕には『785』がより真っすぐに見えました。構えやすくなって、打ち出しがブレなくなりました。言葉で表現するのはとても難しいのですが、自分の感覚のなかに“真っすぐしか飛ばない顔”があるんです」(稲森)
いつ試合が始まってもいいくらい準備万端の稲森
球を包み込む
グースタイプのウェッジ
また、ウェッジは「RTX4」にチェンジした。以前使っていたモデルよりも若干グースが入っているタイプで、球を包み込むイメージが湧きやすい。
イメージどおりのスピンが入ってくれる
ウェッジは50度と58度の2本。グリーン周りはほぼ58度で対応する。スピンコントロールがしやすく、思いどおりの球が打てる
「スピンコントロールが自在にできるので、感触はすごくいいです」
若干グースが入っている
いまだ、いつ開幕するかわからない状況ではあるが、いつ始まってもいい状態に仕上がっている。
ドライバーと同じ
感覚で構えられる
フェアウェイウッドはドライバーと同じ感覚で構えられることが大事。安心して振り抜くことができる
200㍎を
“点”で狙える
UTはアイアンとウッドをつなぐ重要な役割。楽に高弾道の球が打てるため、200ヤードを超える距離でもグリーンを狙っていける
やさしさを求めて
「ポケキャビ」
アイアンは男子プロとしては珍しいポケキャビを使用。「あえて難しいのを使う必要はない。クラブからのプレッシャーがないので楽に打てます」
ストロークラボにして
転がりが安定した
パターは以前からマレットタイプを使用している。より真っすぐ転がすために、ストロークラボにチェンジ
ドライバーの顔を基準に14本を考えている
PHOTO/Tadashi Anezaki
週刊ゴルフダイジェスト2020年5月5日号より