注目のショットメーカー植竹希望。飛んで曲がらない理由は「クラブのおかげ」
昨シーズン、賞金ランク33位で初シードを獲得した植竹希望。ツアーを席巻する“黄金世代”のニューヒロイン候補と言われている。ツアー屈指の美しいスウィングを持ち、ショットメーカーである彼女が今シーズンにかける思い、頼れる相棒について語った!
PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Shinji Osawa
目指すはもちろん初優勝
そして、その先は……
年をまたいで1年半に及んだ長いシーズンとなった昨季。植竹希望はQTランク48位と微妙な位置だったが、「52試合中40試合に出られてシードが獲れました。とくに昨年9月の成績がよくて、3試合連続トップ5に入れたんです」。
ゴルフ5レディス3位、日本女子プロ選手権4位。住友生命Vitalityレディス 東海クラシックでは最終日の18番まで首位タイでプレーしながら惜しくも2位。
植竹は1998年生まれ。渋野日向子、小祝さくら、原英莉花、勝みなみらと同じ“黄金世代”。勝てば黄金世代10人目の優勝者となっていた。
「もちろん10人目の優勝は狙っています。ただ私は自分のペースでいくタイプ。周りは気にせず、同世代の活躍からは、いい刺激だけをもらっています。今年の目標はまず1勝。それも早めにしたいですね。そして最初の1回を勝ってから、次の目標を口にしたい」と自信たっぷり。それもそのはず、今年の植竹には頼もしい相棒がいる。ヤマハ『RMX VD』ドライバーだ。
「昨シーズン、使っていたドライバーは夏場のいちばん振れるときにマン振りしても、頑張って265ヤードくらい。それが新しい『RMX VD』ドライバーは普通に振って+15ヤードくらい飛んじゃう。全然違うんですよ、本当に」と飛距離性能の高さを口にする。
「初めて試合で使ったのは昨秋のスタンレーレディス。前々からテストはしていたのですが、ようやく試合で使えるかなと思って。すると何ホールか、ほかの選手より30ヤードくらい飛んじゃって。キャディさんもビックリして『そのドライバー、すごい飛んでるよ』って。キャリーも出るし、ランも出る。トラックマンで測ってもキャリーで7~8ヤード、プラス、ランも同じくらい出ているんです。キャディさんからも使うことを勧められたけど進化しすぎていて、すぐに順応できなかった。これだけ飛距離が違うと、ボールの曲がり方も変わるし、風が吹いたときの対応も変わる。雨の日ももちろん、打ち方というかティーアップの仕方から変わる。だから、飛ぶのはわかっていたけど昨シーズン途中では替えられなかったんです。今シーズンはオフからずっと練習してきたので慣れました」
飛んで曲がらないのは
クラブのおかげ
ショットメーカーとして知られる植竹だが、昨シーズンのパーオン率は73.3522%で5位。それだけでなくトータルドライビング(平均飛距離とFWキープ率の順位を合算)3位、そしてボールストライキング(パーオン率の順位とトータルドライビングの順位を合算)でも3位。つまり、ドライバーが飛んで曲がらず、アイアンショットも切れるという、ショットの総合力の高さを実証してみせた。
「クラブのおかげですね。昨シーズンの成績でヤマハのクラブは『飛んで曲がらない』が証明できたかも」とうれしそうに話す。
「今年は『RMX VD』ドライバーがあるので、パー5で2オンできる確率がかなり高くなると思います。そうなればイーグル数(昨季3回/39位)も上がって、バーディも取りやすくなる。パー5のスタッツ(昨季平均スコア4.7656/16位)がもっとよくなると思います」
彼女がヤマハのクラブと出合ったのは5年前。
「他メーカーからも声をかけていただけたのですが、ヤマハのアイアンを打ってみたら、メチャメチャ大好きな顔で。『お願いします!』と自分からお願いしました」
彼女や他のプロも使う『RMX VD』ドライバーはアマチュアにもおすすめだという。
「外ブラに負けない飛距離性能を持ちながら、ものすごく直進性が高い。スピン量がやや少なめで風にも強い。本当に高性能なドライバーです。ぜひ一度手にとって試してほしいですね。また『RMX VD』は3Wもすごくいい。昨シーズン後半戦で男子プロが何人も使っていましたが、契約フリーの男子プロが使うクラブは絶対いいモノ。悪いわけがありません」
将来は海外を視野に入れているという植竹。ヤマハのクラブとともに、その夢に向かって新たな一歩を踏み出す!
週刊ゴルフダイジェスト3月29日号より