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【最新ドライバー大調査】#3 球をつかまえて飛ばしたい! 「ドローバイアスタイプ」12モデルを徹底試打

ドライバーは大きく分けて、つかまりがいい「ドローバイアス」タイプ、低スピン&強弾道の「ロースピン」タイプ、その中間に位置する「スタンダード」タイプの3種類があり、各社から、それぞれのタイプに応じたモデルが用意されているケースが多い。今回は、つかまりがよく、高さも出しやすい「ドローバイアス」タイプをピックアップ。最新12モデルを徹底試打した。

PHOTO/Hiroaki Arihara、Tomoya Nomura THANKS/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー、トラックマン ジャパン

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「ドローバイアス」タイプの特徴とは?

解説/松尾好員

小誌連載「ヘッドデータは嘘つかない」でお馴染みのクラブ設計家。セベ・バレステロスをはじめとするトッププロのクラブを手掛けた。ジャイロスポーツ主宰

「ドローバイアスタイプとは、スタンダードタイプよりボールにフック回転がかかりやすいモデルのこと。特徴としては『重心距離が短い』、『ネック軸周り慣性モーメントが小さい』ことが挙げられます」とクラブ設計家の松尾好員氏。ではなぜこの2つの特徴を持つクラブが、ドローになりやすいのか。

「重心距離が短いモデルのスイートスポットはフェース面中央よりヒール寄りになります。そのためフェース中央でインパクトしても、重心よりもトウ寄りでヒットすることになり、ヘッドには重心位置を中心に右回転の力が生まれます。この反作用として、いわゆる“ギア効果”により球には左回転が発生し、ドロー回転がかかりやすくなるのです。また、重心距離が短くなるとネック軸周りの慣性モーメントが小さくなり、ヘッドが返りやすくなる。ボールをつかまえやすくなり、結果としてドローが打ちやすいんです。

ただ、ヘッドの体積や形状によって数値が異なるので、『重心距離が〇ミリ以下、ネック軸周り慣性モーメントが〇g・㎠以下がドローバイアス』といった定義はありません。スタンダードタイプと比べて相対的に重心距離が短い、ネック軸周り慣性モーメントが小さいものをそう呼んでいるだけです」(松尾)


たとえば『ローグ ST』は
『MAX D』と『MAX FAST』が“ドローバイアス”

ネック寄りのウェートで重心距離を短くしている

メーカーを問わず、ドローバイアスタイプの大部分はネック付近にウェートが配置されていることが多い。このおかげで、重心距離が短くなり、ドローが打ちやすくなるだけでなく、低重心になるので、球を上げやすくなるメリットもある

「ドローバイアス」タイプ
12モデルを試打検証

主要メーカーの最新ドライバーを「ドローバイアス」「スタンダード」「ロースピン」の3タイプに分類。今回はドローバイアスタイプ12モデルを打ち比べた

試打・解説/鈴木悠介

2016年プロテスト合格。試合に出場しながらインドアスタジオ「千葉銀座CC」でレッスンも行う。千葉学芸高校出身

計測方法

鈴木プロのヘッドスピードは49m/s前後。ボールはタイトリスト「プロV1」を使用し、弾道計測器「トラックマン4」で計測。明らかなミスショットを除く5球打った平均値を掲載

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より