【ギア選びのウソホント】Vol.77 「構えやすい」「イメージが湧く」“ノーメッキ”ウェッジの利点とは?
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
ウェッジの仕上げには大きく分けて2種類あります。それはメッキ加工の有無です。メッキ加工のウェッジは鉄を錆びにくくする「防食性」が高いことが特徴です。練習とラウンドを合わせても月に数回ということが多いアマチュアゴルファーはクラブの手入れが不十分になりがちなので、これは大きなメリットです。また、そもそもメッキ加工されているウェッジが多く流通しているので、メッキされていないウェッジはプロやトップアマのような“上級者”御用達のイメージが強く、手を出しづらいという読者もいると思います。
しかし、2019年に発売されたテーラーメイド「ミルドグラインド2」のようにフェース面をノーメッキに仕上げたウェッジも登場しており、ノーメッキのハードルは下がっています。ノーメッキのメリットのひとつは、まぶしさを防ぐ「防眩効果」です。そもそもフェースが寝ており、またフェースを開いて使うことがあるウェッジは光が反射しやすく、その光が目に入ると構えたときに球筋のイメージが出ません。また、個人的にはノーメッキのほうがフェースの輪郭が柔らかく見え、構えたときに安心感があります。アプローチはイメージが大事で、イメージが出やすいウェッジを使うことがスコアアップの鍵なのです!
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より