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【プロスペック】「トップラインを薄く、バウンスを小さく」アイアンを自分仕様に徹底アレンジ! 三ヶ島かなの14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、昨年の最終戦「リコーカップ」でツアー初優勝を挙げた三ヶ島かなのセッティングに注目。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara

三ヶ島かな

みかしまかな。1996年7月生まれ。福岡県出身。沖学園高校を経て2016年からツアー参戦、2017年に初シード、以降継続中。プロテスト合格は2018年。昨年の最終戦リコーカップで初優勝

昨年の最終戦ツアー選手権リコーカップで念願の初優勝。勝利をサポートしたクラブについて話を聞くと、もっともこだわりがあるのはアイアン。ブリヂストンBシリーズの「201CB」をベースに一昨年の夏からテストを開始し、完成してバッグに入れたのは昨春だという。

「このアイアンは、顔もソールも、とってもこだわって作ってもらいました。まずはトップライン。オリジナルよりも全体に薄くしてほしいと。薄いほうが真っすぐシャープに見えるので。本当にシャープなマッスルバックだと打ち切れないので、機能はやさしめで顔だけはシャープに。ソールはバウンスを小さく、ソール幅も少し薄くしてもらいました。打ったときの抜けも大事なんですが、構えたときにバウンスがないほうがしっくりくるんです。ああでもないこうでもないと、自分にとっての座りのいいアイアンに仕上げていただきました」

ウェッジは50度と58度の2本。

「(他のプロに比べて)ロフトピッチが離れていますが、50度で打ち分けているので大丈夫です。80ヤード台から90ヤード後半まで50度です。58度は78ヤードまで。グリーン周りは58度です。この2本を気に入っているのはシンプルにスピンが利くこと。葛城(ヤマハレディース)など、硬いグリーンのコースでとても頼りになります。下りのアプローチでもスピンが利くので、しっかり突っ込んでいけるんです」

信頼のクラブを携え、まもなく開幕する新シーズンで2勝目を狙う。

ドライバーは「ツアーB JGR」。「ドライバーも見た目と座り感を大事にします。とはいっても、小ぶりでシャープすぎると難しく感じますし、ボテッとしているのもダメ。今のヘッドがまさにジャストです。飛距離はもちろん、安定感が高く信頼できる1本です」
「飛ぶほうではないので、長い番手の精度は私の生命線。26度の『G410』は162ヤード、22度の『G410』は175ヤード。3UTとして使う長めの『SIM2 MAX』の22度は186ヤードが目安」
「トップラインが薄く真っすぐ見えるように調整して、さらにバウンスやソールの座りも私好みに削っていただき……。ホントにこだわりました」(三ヶ島)。バックフェースに鉛を貼ってウェートの微調整を加えて実戦投入した

「3年以上使っています。ポンと置くとどこを向いているかわかるのが最高です。ほかのパターに浮気しても、必ずこれに戻る(笑)。硬さというか打感もいい」

三ヶ島かなの14本

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月1日号より