【星野陸也】見た目よし! 構えてよし!「球を打つのはこのふたつをクリアしてから」というこだわり派のベストな14本
2018年に初優勝を遂げ、昨年も優勝を果たした星野陸也。20年、2度目の優勝を狙う彼のセッティングを見ていくとしよう。
“替えない男”の
強いこだわり
着実に実力をつけ、ツアーを代表する選手になりつつあるが、クラブはあまり替えるタイプではないと本人は話す。その理由は「今の14本がベストだと考えているから」だ。
「ドライバーはヘッドサイズが小さいものを、フェアウェイウッドも違うモデルを試しました。でも、替えるまでには至りませんでした。自分がクラブを選ぶときのポイントは、まずはフェースの向きです。自分にとって、真っすぐ構えられるかどうかがいちばん大事。次にクラブ全体で見たときに違和感がないか。これは感覚的な話ですが、しっくりこないとその時点でダメです。最後は打ったときのスピン量です。スピンが少なくて、棒球になるのはあまり好きじゃありません」
現状の14本のなかで、替える可能性があるとすれば52度と59度の間にもう1本入れることだ。
ウェッジはソールで地面をしっかりつかむ感覚がほしいという星野
ソール形状には自分なりのこだわりがある
フェース面
「プロに入ってからずっと入れたいとは思っているのですが、どうしても抜くクラブが見当たらなくて。ただ、ウェッジにはかなりこだわりがあります。ソールが滑りすぎないで、多少芝を噛む感覚が出るものがいい。微妙な感覚なのですが、今のウェッジにはそれがあるので使い続けています」
星野は決してクラブを替えたくないというわけではなく、新しいクラブは積極的にチャレンジしている。そのなかで、つねにベストな14本で戦っているのだ。
5番ウッドは10年以上愛用
FWは、パー5などで使用頻度が高い。とくに5番ウッドは、中学生の頃からシャフトも同じタイプを使用している
3番だけは球が
上がりやすいポケットキャビティ
3番アイアンのみポケットキャビティタイプを使用。
球の上がり方とスピン量の入り方が気に入っている
3番以下はマッスルバックアイアンを使用
打感の軟らかさが絶妙
硬すぎず、軟らかすぎない打感がお気に入りポイントで長さは35インチ。長めにしてからストロークがスムーズになった
打感を左右するインサート
操作性の高い
14本をチョイス
PHOTO/Shinji Osawa
週刊ゴルフダイジェスト6月9日号より