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【プロスペック】「クラブで重視しているのは“つかまりの良さ”」西村優菜の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ルーキーながらシーズン4勝を挙げた西村優菜のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

西村優菜
にしむらゆな。2000年8月生まれ、大阪府出身。大阪商業大高を卒業し2020年1月プロ入り。新人として出場の今季、ワールドレディスなど4勝。賞金ランク5位と躍動

ルーキーシーズンいきなり4勝と大活躍した西村優菜。150センチの小柄な体で52試合中51試合に出場、平均ストロークは70.86の5位で、勝負強さと安定感を両立させた。ドライバーの平均飛距離は230ヤード、フェアウェイキープ率は76.6%。まずはドライバーについてキャロウェイのツアーレップ・程塚さんに聞いた。

「西村選手のドライバーは『つかまりの良さ』が重要です。ロフトは9度、ライ角はドローポジション、どちらもつかまえて飛ばすための仕様です。長さは45インチ、気持ちよく振り切れる長さを探ってこの長さになりました。エピック スピードに替えたのは6月のサントリーレディスからです」

フェアウェイウッドは3・7・9の3本、26度のユーティリティが入って、アイアンは6番からPW。

「ウッドもユーティリティもつかまりの良さが第一。これはドライバーから一貫しています。アイアンは9月のゴルフ5レディスから新しいXフォージド スター。前週のニトリレディスからテストを開始して微調整を入れて使用開始。そういう意味で、スムーズに移行できました」

アイアンを新調した翌週の日本女子プロが6位タイ、その次の東海クラシックとミヤギテレビ杯で2週連続優勝。使い心地の良さは結果が物語っている。

「JAWSウェッジの3本は、50度はかなり前から。54度はコースセッティングで替えます。フルトウの58度はニトリレディスから愛用しています。西村選手のクラブ選びは安定した飛距離とコントロール力の両立。そして、気に入ると長く使うタイプですね」

6月のサントリーレディスからバッグに入れたエピック スピード。この大会初日、66をマークして9位タイに入った。ロフトは9度、ネックのライ角調整機能はドロー、つかまえて飛距離を出す仕様だ。現在はフェースターンしやすいスピーダーNXを装着

ドライバーから3本のフェアウェイウッドまで、共通するのはボールのつかまりやすさ。3Wはツアー仕様のトリプルダイヤモンド。1Wと同じようにライ角をドローポジションにして使っている

西村優菜の14本

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月4日号より