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【プロスペック】「向上したいから、あえてオーバースペック」吉田優利の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ツアールーキーながら今季2勝を挙げたプラチナ世代のひとり、吉田優利のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroaki Arihara

吉田優利
よしだゆうり。2000年4月生まれ、千葉県出身。2018年に日本女子アマと日本ジュニアを制覇。2020年プロ入り。2021年楽天スーパーレディースとゴルフ5レディスで優勝

ルーキーシーズンで2勝を挙げた吉田優利。21歳だが、競技ゴルフは10歳から。ゴルフ歴はすでに11年、クラブ選びも自分基準が備わっている。

「常に向上したいので、ドライバーやアイアンのスペックは少し“ハードめ”が基準です。それと、構えたときの見た目が大事なので“クセのない顔”であること。ヘッドの大きさは気になりませんが、違和感なく構えられて、自分にとってやさしく見えるのがいいです」

ドライバーのヘッドは洋梨形状に近いオーソドックスな顔の「ツアーB JGR」、ロフトは9.5度。

「シャフトはベンタスのブラック。左に行かないシャフトですが、選んだ一番の理由はハード気味のスペックだから。春先に替えましたが、夏場に向けてトレーニングで体を強くしていく準備として選びました」

その言葉どおり、7月に初優勝、9月に2勝目。

「アイアンはマッスルバックだとしっかり打とうと力が入ってしまうので、安心できるキャビティを使っています。構えたときにやさしく打てる感じが気に入っています」と話すが、シャフトはスチールのKBSツアー90(S)で番手は5番からバッグに入れている。

「クラブセッティングの軸は100ヤード以内。だから、下の番手を厚くしています」

PWのロフトは46度。52度ウェッジとの差を埋めるために48度ウェッジを入れる4本ウェッジ態勢だ。このオフ、体をさらに強くして、クラブのスペックももう一段ハードにするかもしれない。

「スペックはハードめでも、構えたときの見た目はやさしくが基準です。でも左へ行きそうな顔は嫌。初速とスピンのデータで選びました」(吉田)

吉田優利の14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より