【プロスペック】契約フリーだけど「ほぼほぼピン」今季初優勝・杉山知靖の14本
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ブリヂストンオープンで念願のツアー初優勝を挙げた杉山知靖のセッティングに注目。
PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa
杉山知靖
すぎやまともやす。1993年生まれ神奈川県出身。中央学院大時に日本アマ準優勝。2016年プロ合格。10月のブリヂストンオープンで初優勝
レギュラーツアーに初めてフル参戦した今季、ブリヂストンオープンで見事優勝した杉山知靖。クラブ契約はフリーだが、14本中11本がピンのモデルだ。
杉山のギアを手掛けるピンのツアーレップ穂積さんに話を聞いた。
「共通の知り合いから紹介されたとき、ドライバーの方向性にやや悩んでいる様子でした。当時のG410+を試したら気に入って使い出して、G425 MAXに替えたのが昨年のダンロップフェニックスから。ロースピンのLSTも試しましたが『ボールがやや上がりきらない』と、MAXの10.5度に決定。『つかまりが良くてしっかり上がる』と即決でした。シャフトはずっと三菱ケミカル系を入れていて、今はディアマナのプロト。45.75インチと長尺ぎみなのでスペックは6X。組み上げて手渡した後、練習ラウンドで試しながらソールに自分で鉛を貼って使っていますね。安定感が高まって曲がらなくなったぶん、振れるようになり飛距離も出ているようです。
当初はドライバーだけだったが、他の番手もフィッティングして、ほぼ全とっかえに。「クラブ契約せずフリーのままですが、『キャディバッグや帽子も使えますか』と言われ提供しています(笑)」
アイアンはiブレードを使用。「地面が軟らかい夏場はi210アイアンを使いましたが、秋口からはずっとiブレード。地面が硬くなる秋冬は『ソール幅が薄いほうがイメージどおり抜けて距離感を出しやすい』とのこと。自分のクラブについて考えて分析している選手なので、クラブについては彼主導。このオフに、ウェッジとパターもフィッティングする予定です」
杉山知靖の14本
週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より
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