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【ギアプロファイリング】マキロイも投入! テーラーメイド「MG3」ウェッジの実力は?

PHOTO/Tomoya Nomura、Getty Images
THANKS/ETGS千葉校、ガーミンジャパン

ローリー・マキロイ、コリン・モリカワ、ダスティン・ジョンソンらがこぞって使用する「ミルドグラインド」シリーズの最新作「ミルドグラインド3」が登場。グリーン周りのアプローチで、よりスピンが利くというウェッジの実力はいかに?

解説/香西成都

元ナイキスタッフプレーヤー。ゴルフパートナーでのスタッフ経験もあり、技術だけでなくギアへの造詣が深い。ETGS千葉校にてレッスンを行う

自分の不得手を
クラブがカバーしてくれる

「見るからにスピンがかかりそうなフェースですね」と「MG3」を手にした香西プロ。しかし、それ以上にソールの形が気になる様子。

「実はアプローチやバンカーなど、ショートゲームを苦手にしている人のなかにはソールの形が合っていない人が多いんです。アプローチが苦手でダフりやすい人はバウンスが大きいほうが、多少ダフッてもソールが滑ってくれるのでザックリが少なくなります。バンカーでもバウンスが大きいと、少しくらい手前からヘッドが入っても、ボールの周りの砂ごと弾き飛ばしてくれるから脱出しやすい。このようにショートゲームでの自分の苦手な部分を助けてくれるのがウェッジのバウンスとソールの役目なんです。『MG3』は同じロフト角でも3つのソール形状が選べるのがいいですね。より自分に合ったソールの形を選べば、確実にスコアアップにつながります。ロフト角は自分の使っているアイアンのPWに合わせて選んでください。ロフト角1度でフルショットの飛距離は2.5〜3Y変わります」(香西)

短い距離でも激スピン!
その秘密は……?

【ノンメッキフェース】

朝露などのウェットなコンディションでも安定したスピン量

フェースのみがノンメッキとなっている「RAWフェーステクノロジー」。削り出したままのグルーブが、安定して高いスピン量を維持し、ウェットコンディションでも優れた性能を発揮

【フェースの突起】

「レイズドマイクロリブ」がスピン量をアップ

フェースの溝と溝の間に高さ0.02ミリ・幅0.25ミリの棒状の突起「レイズドマイクロリブ」を搭載。ヘッドスピードが速くないグリーン周りでのアプローチ時にもバックスピン量がアップ

【CNC精密加工】

均一なソール形状を実現する「ミルドグラインドソール」

ウェッジの命ともいえるソールは、コンピューター制御のCNC精密加工によって正確に削り出される。ソールグラインドも1本1本精密に刻まれ均一性を高めている

【ハイロフトになるほど肉厚化】

ロフト別の最適なデザイン

番手毎にトウ側の肉厚を最適に設計することで、重心位置をフェース中央部に設定し、打感と打音も向上。ホーゼル(ネック)の長さも番手ごとに異なり、各番手に最適な弾道を実現

バウンス角が異なる
3タイプのソール形状を用意

LB(ローバウンス)

抜けのいいトレーリングエッジと三日月形の多面ソール、ターフに入りやすいリーディングエッジを持ち、フェースの開き具合を調節

「ハンドファーストに構えて転がしたい人に向いています。開くことが得意な人なら、開いてもバウンスが邪魔にならないのでロブも打ちやすい」(香西・以下同)

SB(スタンダードバウンス)

直線的なソール形状ながらヒール側のバウンスをやや落としているため、ライや場面によってフェースを開くゴルファーにおすすめ

「フェースを開いても閉じても使えるので、まずはこのソール形状から試してみて、ダフリやすければHB、もっと転がしたければLBを選ぶといいでしょう」

HB(ハイバウンス)

ワイドかつ大きめのバウンスが特徴で、あまりフェースを開かずに打ち込んでいきたいゴルファーをサポートするソール形状

「スクエアに構えて、ショットと同じイメージで振ればいいので、アプローチが苦手な人やダフリ癖のある人にはハイバウンスが合います」

短い距離でもスピンしっかり!
新旧ミルドグラインド打ち比べ

「フルショットならまだしも、短いアプローチでこんなにスピン量が増えるとは驚きです。アプローチではフェースとボールが接触している時間が短くスピンがかかりにくいからです。実際にコースに出たらSWでフルショットすることはほぼありません。これだけスピンが入れば狙った場所に止められる。『MG3』はアプローチの武器になります」(香西)

どの距離でもMG3のほうがスピン量が多かった

MG2MG3
10Y2832rpm3011rpm
20Y4331rpm4518rpm
30Y5471rpm5866rpm
※ガーミン「Approach R10」により計測。5球打った平均値

ココも注目!

46度が新ラインナップ

アイアンセットのPWの平均ロフト角46度に合わせ、新たに46度をラインナップ。入れ替えることでウェッジへのつながりがよりスムーズになる。またストロングロフトのアイアンセットにも対応できる
※カスタムメイドクラブのみでの展開

モーダス3ツアー105が選べる

ダイナミックゴールドのほかに、現在のアイアンセットで多く使われているモーダス3ツアー105をシャフトに採用。アイアンと同じシャフトにすることで重さやしなり方のつながりがよりよくなる

こだわり派には“黒染め”ヘッドも

標準のシルバーカラー「サテンRAWクローム」のほかに、テーラーメイドセレクトフィットストア限定となる漆黒の「サテンRAWブラック」を用意。ヘッドが締まって見え、フェースを開いても眩しくない


テーラーメイド

ミルドグラインド3

◎Dynamic Gold[HT LABEL](S200)/2万5300円
◎N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(S)/2万6950円

46度50度52度54度56度58度60度
スタンダード(SB)9度9度9度11度12度11度11度
ハイバウンス(HB)14度12度12度
ローバウンス(LB)8度8度8度

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月21日号より

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