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【プロスペック】飛ばし屋なのに「S」の理由は「クラブに仕事をさせたいから」中里光之介の14本

GDライブラリ
2021.07.14

PHOTO/Hiroaki Arihara

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、シード獲得を目指す飛ばし屋・中里光之介のセッティングに注目!

解説/中里光之介

なかざとこうのすけ。1992年生まれ。東京都出身。スタイリッシュなイケメンプロの代表格。高校1年でQTに挑戦し、10年にプロ宣言。アベマTVツアーでは3勝

中里光之介のコーチを務めているのはドラコンプロとしても有名な安楽拓也。飛ばしに関するあらゆるエッセンスを叩き込まれている中里は、ドライバーでの飛距離が300ヤード。しかし中里ほどのハードヒッターが、14本すべてのクラブで“S”シャフトを使用しているという。

「Xでももちろん振れるし、データ的にも悪くはないんですが、頑張らないといけないのでSシャフトにしています。Sシャフトだと自分が頑張るんじゃなくクラブに仕事をさせる感じで振れるんです。結果、スウィング自体のバランスも良くなるんです」

ドライバーはキャロウェイの「エピック スピード」を使用。「マーベリック」を気に入って使っていたが、いい部分を引き継ぎながら、よりいい数値が出たことですんなり移行できた。またアイアンにも中里らしいこだわりが詰まっている。

「アイアンは4種類のモデルを混合で使っています。9番とPWはマッスルバックタイプの『APEX MB』、8番から5番はやさしめの『APEX TCB』。4番は『ローグ プロ』で、3番はUT代わりに『APEX』を使っています。番手が上がるにつれてやさしいクラブになるという感じです」

それぞれの番手に求められる性能を可能な限り高めようとしたら、結果的に4種類になったということ。全て同じモデルにこだわる必要はないようだ。

前のマーベリックよりもデータ的に良くて、振りやすさも兼ね備えている。若干のヘッドの軽さを感じたため鉛で調整。シャフトは70グラム台のSを使用

最初は2種類のモデルを使用していた中里だが、ロングアイアンにやさしいモデルを投入していくうちに気づいたら4種類のモデルを使っていた。ベースとなるのは一番本数の多い『APEX TCB』(USモデル)だという

中里光之介の14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月27日号より