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【プロスペック】「コースによって『5』と『7』を使い分ける」全米に挑む星野陸也の14本

PHOTO/代表撮影

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、現在賞金ランク1位の星野陸也のセッティングに注目。

星野陸也

ほしのりくや。1996年生まれ。茨城県出身。プロ転向後1年目にシードを獲得し、翌年ツアー初優勝。2020-21年シーズンは3勝を挙げ、現在賞金ランク1位

米本土での最終予選を勝ち抜いて全米オープンの切符を手にした星野陸也。和製デシャンボーとまでは言わないが、スウィングに関してもクラブに関しても、多角的に分析する研究家だ。特にクラブに関しては、自身のフィーリングを重視しながら、それを最大限に生かせるクラブを常に追い求めている。

「アジアパシフィックの週からドライバーをZX5に変更しました。いまはZX5とZX7の両方を使っています。この2本はコースによって使い分ける感じで、フェードが必要なホールが多い場合はZX7、そうでないケースはつかまりのいいZX5を使っています」

また、アイアンに関しては鉛を自分で貼って微調整している。

「クラブ担当の方にお願いすることももちろんありますが、大事にしているのはクラブのバランスと総重量を意識して、均一になること。自分の中でバランスと総重量の基準を作って、そこに合わせてあとは最後に自分の打った感じで決めるというイメージです」

プロゴルファーがよく口にする顔の良さへのこだわりは星野自身ももちろんあるが、それを裏付けできる性能的な理由を探るのが星野流。感覚だけで済まさないこだわりが星野の強さを支えている。

かなり長く使っている3Wの「M2ツアー」は、スピンが適度に入ってくれることでコントロール性が高い。5Wも古いモデルだが、最新モデルだと飛びすぎてしまうのが困るという

2014年モデルのマッスルバックだが、顔がやや大きめで安心感がある。14本の流れが均等になるように鉛で微調整を行っている

ウェッジのロフトは52度と59度。バウンスを削って開きやすくしている。RTX3自体は古いモデルだが、バウンスがあるタイプなのでそこから削って調整するためにこれを使用している

パターもオデッセイの「ホワイトライズ」という古いモデル。高校生の時に中古ショップで購入し、今でもこのモデルが星野の中で一番で、これを超えるパターはまだ出てきていないという

※セッティングは関西オープン時のもの

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より