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【ギア選びのウソホント】グリーン周りのダフリ防止には“浅重心”のウェッジがいい

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話

ウェッジを使用するグリーン周りのライは千差万別です。また数ヤードの距離を狙うことも多く、ゆっくり振るとダフリやボールの下をくぐってしまうミスが多いのではないでしょうか?もしかしたらそのミスは、技術の問題だけではなくウェッジの重心位置から来ている可能性があります。

SWやLWなど、いわゆるロフト角が寝ているクラブのヘッドは重心位置がバックフェース寄り(後ろ)にあります。それによって、ダウンスウィングでフェースがロフト角以上に寝ようという力が働き、適切なロフトでインパクトを迎えられない場合があるのです。

50ヤード前後の距離であればある程度のヘッドスピードがあるので、このような力が働いてもスウィングパワーでミスになりにくいのですが、バンカー越えの10~15ヤードなどヘッドスピードがゆっくりなケースでは、地面に当たったときに力負けして地面に弾かれるダフリのミスや、フェースが上を向きすぎて思った距離が出ない、いわゆる“ポッコン”のミスになってしまうのです。

多くのツアープロが使用する『ボーケイ』では、そのようなミスを軽減するために、重心位置を浅めに設定することを考え、『ボーケイ SM8』や『ボーケイ フォージド』を生み出したとのことです。

前め重心の『ボーケイプロトタイプ(64度)』


堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」


週刊ゴルフダイジェスト2021年5月25日号より