【ギア選びのウソホント】Vol.239「グリップの太さとトウフローの相性」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 前回、パットの打点を安定させるには、ロフトも影響すると説明しました。このロフト、アマチュアはどれくらい把握しているでしょうか? パターにロフト表記はされていませんが、メー……
これまでパットの打点をいろいろと説明してきましたが、今回はグリップの太さによる影響についてです。
ヘッドの種類が豊富なパターは、グリップも多種多様です。ですので、一概には言えないのですが、トウフローとグリップとの相性は知っておくべきです。グリップが細いタイプは、ひじが締まりやすくなり、前傾が浅くなります。するとトウフローが大きい(フェースの開閉が早い)ヘッドとの相性がいいのです。
一方、グリップが太いタイプは、ひじが張りやすく、手、ひじ、肩のラインが五角形に近くなり、前傾が深くなります。こうなるとトウフローが小さい(フェースの開閉が遅い)ヘッドとの相性がいいのです。グリップの太さだけで考えれば、太いほど、ヘッドを並進させやすくなります。つまりトウフローがしづらいということ。逆に細ければ、並進の時間が短くなりやすく、トウフローがしやすいのです。好みもありますが、グリップの太さがヘッドの特性(トウフローの大小)を阻害してしまう可能性があることは覚えておきましょう。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年7月15日号より