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【ギア選びのウソホント】Vol.232「ザックリの原因は“バウンス”を活かせていないから」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

>>前回のお話はこちら

  • 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら ドライバーやアイアンと違い、ウェッジの打点は“線”になります。打点が1点にならないのがウェッジの特徴ですが、アマチュアは打点を安定させる必要があります。そこで考えたいのが……

ウェッジはフェース面上でわずかにボールが滑ります。そのため打点は点ではなく、線になると説明しました。そしてその打点を安定させるには、芯の真下にあるバウンスの頂点を使うことがカギになります。ウェッジはいかにソールを使えるかが重要になるわけです。ただ、バウンスを上手く使えていないアマチュアは多いです。たとえば、バウンス10度のウェッジで11度のハンドファーストに構えるとどうなるか?

これではバウンスは機能しません。11度は時計の秒針で2秒以内の角度ですから、ほんの少しハンドファーストにしただけでソールは使えなくなります。ウェッジでザックリが出やすい人は、アドレスを見直すことも必要でしょう。そういう観点も含め、ボクはウェッジのライ角をフラットにしています。フラットにするとヘッドの入射角が緩やかになり、いつでもバウンスから接地させることができます。ソールが使えれば、バウンスの効果が期待できますし、打点の安定感もよくなります。アイアンは上から打ち込むダウンブローですからアップライト(なライ角)を好む傾向が強いですが、ウェッジの場合、ソールを使うことを考えるとフラットにするのもアリなんです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年5月27日号より