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【ギア選びのウソホント】Vol.226「カチャカチャ」を活用する本当の目的は…

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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  • 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら かつて中嶋常幸さんが、新しいクラブを手にしたときに「今までより1g軽い」と言ったという有名な逸話があります。1gといえば1円玉1枚の重さ。「超トッププロだから、そういった……

よくアマチュアの方に聞かれることに『カチャカチャの活用法』があります。「ボールを上げる」「スライスやフックの曲がり幅を抑える」といったことのためにネックの調整機能があると思っている方も多いと思います。もちろん、それらも“なきにしもあらず”なのですが、実はカチャカチャを活用する一番の目的は「打点の安定」です。

たとえば写真のようにトウ側のかなり上めに当たることが多いゴルファーがいたとします。もし、ライ角をフラット側に調整してしまったら、さらに上めの打点になりやすくなってしまいます。正解はライ角をアップライトにすることで、打点をセンターに近づける。トウ上めの打点ですと、インパクトでロフトが増えやすく、フェースも開きやすくなりますが、打点をスイートエリアに近づけることで、ヘッドの挙動が適正になり、飛距離が伸びる可能性もあります。

スウィングを変えずに、自分の打点をフェースの真ん中、芯に近づけることがカチャカチャの『最大活用方法』なのです。同様にフェースの下めの打点になりがちな人は、アップライトではなくフラットなライ角に調整して、打点をセンターに近づける。インパクトシールなどで、自分はどんな打点になる傾向があるのかを、まず把握することが、調整機能の有効活用につながるのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年4月8日号より