「自分にストレスをかけたくない」“やさしさ”を最優先に考える金谷拓実の14本
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、アマ時代から愛用しているピンとクラブ契約を結んだビッグルーキー・金谷拓実。そのクラブ観とは?
金谷拓実
1998年5月23日生まれ。2015年に日本アマ優勝、2019年には三井住友VISA太平洋マスターズで、松山英樹以来となるアマチュア優勝など、数々の実績を挙げ昨年プロ転向。ダンロップフェニックスでプロ初優勝を果たした
やさしいからしっかり狙える
「まず、見た目。構えたときにしっくりくるもの。基本的にやさしいクラブを使いたい。難しいクラブを使う必要はないと思っています」
こう語る金谷拓実は、アマチュア時代からピンのクラブを愛用し続けている。
「もう、ピンじゃないとしっくりこなくなっている。違う選手のクラブを見たり、打たせてもらったりしたこともありますが、それでさらにピンの安心感や、安定感を再確認しました」
やさしいから、アイアンは『i210』を選んだ。
「他にシャープなものや、プロモデルもある。でも僕は自分にとって“やさしい”クラブがいい。大事なのは自分にストレスがかからないこと。気持ちよく振って、ラクに球が飛んでくれることを一番に考えているから」
4番を抜いて『G710』の5番に入れ替えたのも、やさしさへのこだわりから。
「4番よりも、この5番のほうが止まります。グリーンをしっかり狙えないとダメですからね」
ドライバー
構えたときの安心感がいい
フェアウェイウッド
低スピン設計の低弾道で飛ばせる
小ぶりでシャープなヘッド形状。重心深度がやや浅めで、左を恐れず叩いていける。「3Wはできるだけ飛距離が出るほうがいい」
アイアン
ラクに打つために5Iを2本入れている
ピン「G710」(21.5度)
ピン「i210」(26度)
『G710』は中空構造の飛び系アイアン。ロフト、長さとも『i210』と1番手ほど違っているから、5番で4番の代わりになる
ウェッジ
海外での経験から60度の必要性を感じた
「海外試合の経験から意識が変わり、60度のウェッジを入れました。その上は、本来は56度のほうがいいけど、距離感が合わなくて。だから58度は替えません」
パター
3年間一度も替えないエース
二重構造のインサートでソフトな打感と伸びのある転がりを両立。「打感が気に入っているので他に替えようとは思わないですね」
1W ピン G410(10.5度)/アッタス 11(6)・X/45.25インチ
3W ピン G410 LST(14.5度)/ジ・アッタス(6)・X/43インチ
UT ピンG410(19度)/アッタス MB HY プロト 95・X/40.25インチ
5I ピン G710(21.5度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/38.25インチ
5I ピン i210(26度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/38インチ
6I ピン i210(29.5度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/37.5インチ
7I ピン i210(33度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/37インチ
8I ピン i210(37度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/36.5インチ
9I ピン i210(41度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/36インチ
PW ピン i210(45度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/35.5インチ
AW ピン GLIDE フォージド(52度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/35.5インチ
SW ピン GLIDE フォージド(58度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/35インチ
LW ピン GLIDE フォージド(60度)/DG AMT ツアーホワイト・X100/35インチ
PT ピン シグマ2 アーナ
BALL ブリヂストン ツアーB X
※スペックはすべて編集部調べ
月刊ゴルフダイジェスト2021年6月号より