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【ギア選びのウソホント】Vol.216 「クセのない」シャフトの効用

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

たとえば「最近、ボールが上がらなくなった」というゴルファーの悩み。スウィング的には「重心移動がうまくできなくなった」「リリースが早くなった」などといった様々な原因が考えられます。そのスウィングを修正することも大切なのですが、先が走ってボールを拾っていきやすい『先調子』のシャフトを使うのも、悩みを解消するひとつの手といえます。

『先調子』『Wキック』や『元調子』といったシャフトの”お助け”機能を活用することで、やさしくプレーすることが可能になるわけです。逆に言えば、そういった”自分の弱点”を明確にわからせてくれるのが『オーソドックス』なシャフトです。全体がきれいにしなる感覚でクラブを振ることができ、ある意味”何もしない”シャフトだからこそ、「自分のスウィングでこれが足りないな」ということが見えてきます。たとえばボールが浮かないとき、「体が突っ込みすぎている」「打点が低い」などといったような体の使い方や振り方の修正ポイントを感じやすくなります。これが上達にもつながっていくと思います。

もちろん、シャフトの”お助け”機能を生かしてゴルフを楽しむのも大賛成。ただ、スウィングの基本に立ち返るのなら『オーソドックス』なシャフトを使ってみるのもいいな、と「ベンタス」や「ツアーAD GC」を打ってみて感じています。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年1月21日号より