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【PGAツアーエキスプレス】Vol.41 パター選びで最も大事なのは「真っすぐ構えられること」

ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタをお届けする「PGAツアーエキスプレス」。第41回は、自分に合うパターの選び方について、トッド・アンダーソンに教えてもらおう。

PHOTO/Getty Images 取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアー アジア担当ディレクター)

前回のお話はこちら

自分に合ったパター使っていますか?

2010年にナショナルPGAティーチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、多くのトッププロを育てたトッド・アンダーソン。今回はパッティングにおける“パター選び”についてアドバイスをしてもらった。

松山英樹はスコッティキャメロンの『ニューポート2』が彼の代名詞にもなっているほどそのイメージは強い。セントジュード選手権ではニューポート2ではなく、ソールに凹みのあるプロトタイプパターを使用していたが、それでもネック形状はニューポート2と同じで、彼のストロークにとってそれがベストだということだろう。アンダーソンは言う。

「松山はいかなる時でもクランクネックのパターを使用している。彼にとって構えやすいからだと推測できるが、パッティングを向上させるためにまず大事なのは、打ち出したい方向に対してフェースの向きを正確に合わせられるようになることだ」

当然ながら真っすぐ構えられなければ自分の思ったところに打ち出すことはできない。そして、次に重要なのは『自身のストロークに適したパターを使うこと』だと話す。

「ヘッドを打ちたい方向に直線的にストロークするプレーヤーはフェースバランスのパターがオススメだろう。マレット型のパターは、シャフト部を平面のテーブルのような台に置いたときフェースが上を向く傾向がある。こういったパターは一般的にはフェースの開閉を抑え直線的なストロークをするプレーヤーのためにデザインされたものだ。逆に、直線的ではなく、弧を描くようにフェースの開閉を使ってストロークしたいというプレーヤーも当然いる。そういう人はブレードタイプやL字といったパターが適しているだろう」

ストロークだけでなく、フィーリングも大切にしてほしいとアンダーソン。

「いわゆる“打感”というものは音からくることが非常に大きい。サウンドが大きいものやコツンというものほど打った時の打感は硬くなるし、音がこもっていたり、軟らかく感じると打感は軟らかくなる。これはもはや好みの問題ではあるが、非常に重要な部分でもある」

つまり、まずは真っすぐ構えられるパターから選択肢を絞っていき、その後に『自分がどうストロークしたいか』『どんなサウンドを好むか』を吟味して最終的に決定すべきということ。そして、そのクラブでイメージする距離感が出ているのか、そうやってパターを選ぶことで自分に最適なものが見つかりやすくなるというわけだ。

フェースの傾きによって性能が変わ

平面の台にパターのシャフト部を置いたときにフェースがどれだけ傾くか(重心角)でフェースの開閉のしやすさが変わる

タイガーと言えば“ニューポート2”

アマチュア時代はピンやオデッセイのパターも使用していたが、タイガーといえばやっぱりスコッティキャメロンのニューポート2だろう。松山英樹と同じだ

月刊ゴルフダイジェスト2024年12月号より