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【マイギアを語ろう】「球が潰れる感覚は飛ばないと思っていたけれど…」今季好調! 幡地隆寛の14本

今年3月に念願のプロ初優勝をニュージーランドで挙げると、勢いそのままに関西オープンを制し、先日のバンテリン東海クラシックも優勝。飛距離に目がいきがちだが、実は一番大事なのは操作性と語る幡地のクラブ選びを深掘りした。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroaki Arihara 

幡地隆寛 1993年6月30日生まれ広島県出身。ニュージーランドオープン優勝を機に今季国内2勝と大躍進を遂げる

弾く打感から潰れる打感に

タイトリストの新シリーズから、『GT4』を選択した幡地隆寛はこう語る。

「持ち球はフェードだけど、ドローもフェードも打てるようなクラブが条件。以前使っていた『TSR4』より空気抵抗が抑えられているらしく、振りやすさがすごくあります。打った瞬間、明らかに飛んでいて、操作性も十分」

打音と、打感が大きく変わったという。

「今までは弾く感じだったけど、これは球が潰れる感じ。潰れる時間は長いのに、しっかりボールスピードが出せるからすごくいいです」

ドライバー
タイトリスト「GT4」

球が潰れて初速が出る
「フェースに吸い付き感があるのが好き。球が潰れる感覚は初速が出ないイメージだったが、しっかりスピードが出て飛ぶ」(幡地)

ユーティリティ
タイトリスト「TSR2H」

振った感覚と同じ打球が出る
「昨年の10月、練習場で初めて打って“おっ!” となった。当たった感触に対して、実際の打球を見なくてもイメージと一致します」

ウェッジ
タイトリスト「ボーケイSM10」(52、56度)
「ウェッジワークス」(61度)

ソール幅が広い「Kグラインド」を「L」形状に
元々、抜けが良い「Lグラインド」がお気に入り。ソール幅が広くなったことで、球の拾いやすさが圧倒的に変わりました

「つかまったフェード」を求め
ストレートネックに

「アイアンは以前、オフセットがついているとつかまりすぎる印象があって、無意識に逃がす動きをしてしまい、つかまったフェードが打てず、球の強さが損なわれている部分がありました」

つかまりやすいキャビティからマッスルに変更し、ネックを完全にストレートにしたことで、自然なつかまり感のあるフェードが出るようになったという。

「優勝したニュージーランドオープンからこのアイアンにチェンジ。なので、印象もすごく良くて気に入っています! 背面に貼っている鉛は完全にバランス調整。使っていくうちに鉛が広がって、思っている位置に重量が収まらなくなる。僕の要望通りの調整をしてくれるので、メーカーさんには助けられています(笑)」

アイアン
タイトリスト「620MB」

ツアーからのフィードバックで改良を重ね、抜けの良さを究めた新ソールデザインが特徴の軟鉄鍛造のマッスルバックアイアン

アイアンも操作性を重視

「ドライバーと同様、アイアンもフェードとドローのどちらかが打ちにくいと感じるクラブは苦手。操作性がほしいです」(幡地)

ネックをストレートにしてつかまりすぎない見た目に

「既存のものだとオフセットが強く感じて、つかまりすぎる印象でした。ネック部分をストレートにして、調整してもらってます」

背面の鉛はバランス調整のため

幡地隆寛のクラブセッティング

※練習日のため16本入っています

月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より