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【ギア選びのウソホント】Vol.200「GTドライバー」の新素材に驚きです

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

ドライバーのヘッド重量は200ɡを少し切るくらいが主流です。その体積、重量のなかで、ヘッド内部のどの部分に重さを持ってくるのか、重心の位置がどこになるのかで、クラブの性能がガラッと変わることは、皆さんご存じだと思います。ヘッド後方に重さを持ってくれば「深重心」に、フェース側に近ければ「浅重心」になります。また慣性モーメントの大きさにも重量配分が大きく関わってきます。

タイトリストの新作ドライバー「GT」シリーズで驚いたのが、新素材の樹脂を採用したクラウン部分の重量。従来素材では36ɡ前後だったものが、新素材の樹脂ではその3分の1程度の重さだといいます。他社のカーボンクラウンもだいたい30ɡ前後はあります。余剰重量(減った分の重さ)がここまで大きいと、ヘッド内部の重量配分の自由度も大いに増します。

ヘッドの空気抵抗を考慮した“エアロダイナミクス”のヘッド形状は、重心が高くなりがちなのですが、「GT」シリーズでは適正な重量配分によって、重心は低め。この新素材の樹脂、軽くても強度が高く、打音も金属系のしっかりした音が出るのも特徴です。

『クラブの進化には新素材が不可欠』ということを改めて感じさせられました。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年9月24日号より