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【ギア選びのウソホント】Vol.187「“ネオマレ”は勝負所でも安心感がある」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

パットに自信がないときは、どうしてもアプローチに余裕がなくなります。パットの調子がよければ、「2メートルくらいに寄せておけばいいでしょ」という感じでアプローチに臨めるのですが、パットの調子が悪いと、グリーンを外したときに「できればOK圏内に」と、寄せたい気持ちがどうしても強くなり、ヘッドが強めに入ったりして、ミスを生むことが多い。これは私も含め、ゴルファーなら誰にも多かれ少なかれ起きることだと思います。

もちろんレベルは違いますが、最近のJ・スピースを見ていると大事な場面での“クラッチパット”が決まらないことが、アプローチにも影響しているように感じます。メジャーで2勝した2015年や、全英オープン優勝の2017年といった全盛期のJ・スピースのパットのすごさは皆さんもご承知のとおり。最近のスピースのパットは、データ的には決して悪くないのですが、クラッチパットが以前ほどに決まらない。米ツアー選手の間で、ネオマレット型のパターが主流になってきた理由を考察してきましたが、ここぞという場面で安心感を持てるのが“ネオマレ”の強み。ブレード型を長年愛用するスピースが、ネオマレット型を試す日が来るかもしれませんね。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年6月18日号より